関東学院大学×横浜ウォーカー特別公開講座 『横浜学』第1回「横浜の港」が5/19(日)開催!

横浜ウォーカー

関東学院大学と横浜ウォーカーの“ジモト横浜を楽しく学ぶ”「横浜学」の第1回目が5/19(日)に開催された。会場のKGU関内メディアセンターには、総勢139名の来場者が集まり、約1時間半の講義に耳を傾けた。

今回のテーマは「横浜の港」。19世紀半ばにペリーが来航し外港として開かれて以来、日本のどこよりも早く西洋の文明を受け入れ、国内に広めていった横浜。6/2(日)に横浜開港記念日を控え、いままさに、ぴったりのテーマが記念すべき第1回の講義に選ばれた。港湾都市として歩んだ独自の道程が、少しくすっとしてしまうようなトリビアを交えながら紐解かれた。

まずは、横浜開港資料館の副館長、西川武臣先生から。開港資料館の所蔵資料を使いながら、ペリー来航から大さん橋の設立までが解説された。横浜の運命を変えた条約や、重要人物の登場については、まるで歴史の授業を思い出すよう。一方で、学校では教えてくれなかった多くのトリビアに会場は「へえ~」の連発だった。

つづいては、日本郵船歴史博物館の館長、今野洋一先生。横浜のシンボルとなっている氷川丸に関するエピソードをはじめ、飛鳥など現代クルーズ客船の魅力にも話題は及んだ。サービスの良さで評判を呼んだ当時の氷川丸は、世界のスターも虜にしていたそう。今すぐ山下公園前の氷川丸を見に行きたくなるエピソードが満載だった。

最後は、関東学院大学名誉教授、小林照夫先生。横浜港の歴史を大きく変えた関東大震災から、国際港湾都市として華やぐまでに至った開港史後期の様相を写し出した。今日の街並みがどのように築かれたのか、今日までの移り変わりに懐かしさを覚えた来場者もいるかもしれない。

閉会後、「もっとじっくり聞いていたかった」「次回も参加したい」という声が多数聞かれた。次回の横浜学は7月中旬を予定。テーマは「横浜の文学」。関東学院のHPや横浜ウォーカーの誌面にて、告知、募集をするので、引き続き、要チェックだ。

講師プロフィール

・西川武臣先生

横浜開港資料館副館長。明治大学大学院博士前期課程修了、史学博士。専門は日本近世史。

・今野洋一先生

日本郵船歴史博物館館長。日本郵船株式会社で、定期船、専用船、クルーズ船部門ほかを歴任。

・小林照夫先生

関東学院大学名誉教授。専門は港湾史ほか。「日本の港の歴史 その理念と現実」など著書多数。

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