シルベスター・スタローンが社会のダークサイドを歩き続けた殺し屋を演じた主演最新作『バレット』が6/1(土)より全国ロードショーされる。映画の中でスタローンは逮捕歴26回、有罪2回の凄腕の殺し屋を演じ、今年で67歳とは思えない見事な肉体美を披露している。そんな本作の公開を記念して、“筋肉の巣窟”ことゴールドジム@梅田大阪店にて、全日本プロレス会長の武藤敬司と、「グリコパワープロダクション」の総帥・桑原弘樹出演によるイベント「スタローンの体になれる!“バレット塾”」が開催された。
イベントの前半は、国内外で活躍するトップアスリートに対してコンディショニング指導を行う桑原弘樹が一般の参加者を対象に、スタローンの肉体に近づくためのメソッドを伝授。トレーニングの実演を交えながら「トレーニングは負担が多いと長続きしない。例えば毎朝ハミガキをするぐらいの感覚で、トレーニングを日常に取り入れてほしいですね」と語った。
イベントの後半にはプロレスラーの武藤敬司が登場しトークセッションがスタート。スタローンの肉体について武藤は「子供の頃から彼をスクリーンで見ていますから、俺も見習って67歳まではプロレスをやっていたいな」とコメント。さらに「プロレスは、5カウントまでなら反則が許されるという他のスポーツにはないルールがあるけど、この映画のスタローンも反則ワザを使うんですよ。スタローンが映画の中でヒールを演じるのは珍しいですね」と語った。司会者から、これまでのレスラー人生で印象的なヒールについて聞かれると「僕にはグレート・ムタという別の顔があって、そいつは悪ですね。以前、新崎人生というレスラーと東京ドームで試合したことがあるんだけど、相手が板塔婆(追善供養のためにお墓の脇などに立てる木製の長い板)を持ってきた。それを奪い取って新崎の頭をカチ割って、そいつの血で板塔婆に“死”って書いたんですよ。さすがにその試合のあとにはバチが当たって交通事故にならねえかって心配になって。ただ後日ファンの人から「試合中に書いてた“死”の書き順が間違ってましたよ」って指摘されました(笑)」と試合でのエピソードを明かした。
イベントの最後に映画の見どころについて聞かれた桑原は「映画のストーリーもモチロン面白いんだけど、スタローンが67歳でこの肉体というのは、輝かしいお手本ができた」と語ると、武藤は「映画を見ていて元気が出てきました。同じエンターテインメントとして全日本プロレスも負けていませんので、ぜひ試合会場で観戦してください!」とイベントの参加者に呼びかけた。
【取材・文=関西ウォーカー編集部・鈴木】