先日、出産後の初舞台として、8月に美貌の女武者を演じることが発表された女優の黒木メイサ。このたび、その舞台衣装が発表された。勇敢さの中にも女としての魅力を感じさせる、まさに妖艶そのものといった衣装となっている。
今回の舞台「巴御前 女武者伝説」で黒木が演じるのは、平安末期、“木曽義仲”こと源氏の嫡流・源義仲の傍らで仕えていた女武者の巴(ともえ)。義仲とともに育ち、武術の腕前もさることながら、その知略においても、義仲にとってなくてならない存在だった。
本日、その黒木演じる巴の舞台衣装が解禁された。左肩、腕、膝下を忍者のような鎖帷子(くさりかたびら)で覆い、武者らしく見せている一方で、右上半身は肌を見せて妖艶さを演出。全体的に黒を基調にした中にも金や赤を取り入れるなど、まさにクール・ビューティーといった雰囲気を醸し出している。
黒木は「先日ポスター撮影を終えました。久々の舞台、そして、明治座に7年ぶりに帰って来られることをあらためて実感しました」と、感慨深げ。
先日、同舞台の演出を担当する岡村俊一氏に「家でも薙刀と木刀を振るように」とアドバイスされたこともあり、「アクションもあり、今回は特に体力勝負になると思うので、気を引きしめて挑みたいと思います」と、気合いも十分だ。
同舞台は、8月4日(日)~8月25日(日)まで約1カ月の開催。黒木は「夏休みの期間中ですので、学生の方、遠方の方にもぜひ見ていただきたいです」とPRした。
一方、演出を担当する岡村氏は、「歴史上、巴御前は謎の多い人物。なぜ女が刀を振るって戦っていたのか、なぜそれほど強かったのか、はっきりとした記述が残っていないミステリアスなヒロインです」と、巴の役柄を分析。
さらに、「時空を越えて源平の合戦に降り立った龍神のごとき女という設定には、黒木メイサしか思い当たりません。『この世には、女にしかできない戦い方がある』という姿を、メイサの故郷・明治座で見せてもらいたい」と、期待を寄せている。
舞台は黒木のほか、的場浩司、堀井新太、大久保祥太郎、山崎銀之丞、大河元気、愛原実花、西岡徳馬らが出演。舞台女優としての黒木メイサの新境地に注目したい。【東京ウォーカー】