●人気DJの一日はプライベート(ほぼ)ゼロ!
「番組を通じて、本当のことを届けたい」と語るのは、FM OSAKAで活躍する人気DJの森裕子さん。
「ネットなどで調べて来たものではなくて、自分がちゃんと目で見て、そこに係る人にちゃんと話をしてもらって、本当はこうですよ、というものをちゃんと届けたいと思っています」。
大阪のミナミに位置するUFO…もとい「湊町リバープレイス」内に、FM OSAKAがある。そこで働く森さんは、DJとしての仕事はもちろん、その美貌からイベント司会などにも引っ張りだこで、多忙な日々を送っている。
「朝は11:00頃出社。メールチェックや番組の仕込みをして、お昼の休憩を1時間ほど入れてからスタジオに入ります。14:00頃~18:00頃まではスタジオにこもりっぱなし。木曜はレギュラーの番組が多いため、22:00頃までスタジオを出られません。番組後にも週一で会議があり、家に帰ってからは次の日の番組のため、CDを聴いたり映画を見たり、お世話になっているアーティストのライブに行ったり…」。結局寝るのは深夜1時頃になってしまうそう。ほとんどプライベートの時間がない森さんだが、毎日仕事にアクティブに取り組むその表情は柔らかい。
「私はお酒も飲まないので、仕事がなければ家にまっすぐ帰って引きこもってしまうんです。なので仕事で外に出る用事があるほうが、自分にとってはいいのかな?(笑)」。
●森裕子さんが、「FM OSAKA」の森裕子さんになった日。
森さんは愛知県出身。京都の大学を卒業して、四国のラジオ局で3年半、ニュースなどを読んでいた。ゲストのオファーからミキサーまで、番組を一人で作る事もあったと言う。そこからイベントの仕事や他局のラジオをこなし、2008年の秋にオーディションがきっかけで、「happiness!!」というお昼の番組でFM OSAKAデビューを果たした。
「『happiness!!』は担当から外れましたが、いまでも番組は続いています。お昼の時間帯に、OLさんとランチタイムを素敵に過ごしましょうという、お得に美味しい物が食べられるという情報を入れています」。
地方局との印象の違いはどうだったのだろう。「スタッフが多いことですね。DJがいて、ディレクターがいて、ADが2人くらいいて、プロデューサー、営業担当などなど、一つのことをやるときに人数がたっぷりついて来ます。きちんと分業ができているので、それぞれの仕事に集中できるのが、ここの利点ですね」。
●人気番組「Realize!」が生まれた理由。
「Realize!」(リアライズ)は番組立ち上げから係ったので、愛着もひと一倍あるという。
「『Realize!』は20~30代の男性の方によく聴いて頂いています。FM局なので音楽中心の番組が多い、というイメージが強いかもしれませんが、この番組では街でがんばって働いている人が出演して、インタビューさせて頂いて、いろんなお仕事に関するお話しをしてもらうのがメインのコーナーなんです。それに付随して、リスナーさんからも仕事が大変とか、リアルな内容のものが届いたり。『Realize!』という名前をつけたのは、『本当のことを届けたい』という思いがあったから。番組開始から半年ほどで、タイトルに沿った内容をお届けできるようになりました」。
●番組グッズの企画やデザインにも係る。
森さんは、本業であるDJ以外にも、番組企画に関わり、ゲストへのオファー、流す曲についてもこだわっているという。また、毎週木曜20:00から放送の「Mashup!」では、番組グッズの企画やデザインにも係っている。
「ボートレース尼崎さんと一緒にやっている番組なのですが、毎週ボートレーサーのプロの方がMC、DJでは私と下埜正太さんが入り、3MCで担当しています。いろんな業種の方と『異業種トークをする』ことがメインの番組で、スポーツ関係から、アーティスト、映画関係、飲食店の人など幅広いゲストが来ます。なんでも現場が係っていかないといけないと思い、グッズの企画やデザインにも参加しました。ボートレースは6艇で走って、それぞれ6つの色がついているので、六角形の鉛筆それぞれ一面ごとにボートの色をつけて、転がして出たところを買うという(笑)」。
6月末には鉛筆とセットで使えるメモ帳も完成するそう。グッズは非売品なので、もらえるチャンスはHPをチェックしよう。
「「Mashup!」は音楽用語で「混ぜ合わせる」という意味なのですが、タイトル通り、常に未知の世界に行こうとしています。ボートレース初心者の方を中心としたリスナーさんを招待して、ボートレース場でのイベントも。3か月に一回ペースで開催しているので、ぜひ参加してください!」。
●FM OSAKAを聴いて「うな重」をゲット!?
そんな森さんが働く「FM OSAKA」では、リスナーに向けて「うな重」をごちそうするという、一風変わったキャンペーンを展開中。
「6月10~16日に、8:00~22:00まで1時間に何度も流れるキーワードを聞いてネットから応募して頂ければ、85+1名様にうな重をごちそうします!1名様には、「うな重」10食を差し上げますので、ぜひ応募してください!」と、ノリノリの森さん。
●ラジオでこれからやりたいこと。
「全国38局でネット放送しているので、そこのラインも使いながら、コミュニティFMさんを繋いだ災害時のネットワークを作りたいと思っています。ラジオ局同士が連携を取って、関西ではFM大阪が芯になれたらうれしいですね。いまラジオはスマートフォンや「radiko(ラジコ)」などで手軽に聴くことができるので、何かをしながらでも移動中でも聴いて頂けるとうれしいです。音楽だけを聴くのもいいんですけど、誰かの話している声は、一人でいるときも一人じゃないと思わせてくれて、癒されたりとか元気がもらえたりとか。いつもリスナーさん一人一人に寄り添うように私たちもやっていますので、ぜひ親しみをもってラジオを聴いていただけたらうれしいです」
【取材=関西ウォーカー編集部薮伸太郎】