1人で楽しい立ち飲みビストロが東京を席巻中

東京ウォーカー(全国版)

東京は今、1人でも気楽に行ける立ち飲みビストロが空前のブームだ。大人が集う街を中心に、都内に相次いでオープンし、いつ覗いても満員御礼だ。立ち飲みビストロの醍醐味は、何と言っても女性1人でも抵抗なく入店できるところ。さらに極うま料理とワインを驚愕のコスパで味わえるのも人気の理由となっている。

このブームの火付け役が「俺のフレンチ」。店に立つのは、華々しい経歴を持つ一流のシェフと、それを支える熟練ソムリエ。立ち飲みスタイルにすることで回転率を上げ、上質な料理とワインを破格の値段で提供している。これまでも立ち飲みスタイルの店はあったが、この店が登場してから、立ち飲みビストロという新しいカテゴリが老若男女に周知されることになった。

「俺のフレンチ」のすごいところは、低価格でもそのクオリティは一流レストラン並みということ。現在都内に4店舗、それぞれにシェフの個性が表れており、同じ店名を掲げるものの、メニュー、ワインリスト共に、その内容は店舗により異なる。なかでも「俺のフレンチ Table Taku」は、系列店のなかでも料理原価率トップを誇る店だ。メニューには岩手山短角牛、シャラン鴨、バスク豚キントアなどが名を連ね、業界で最高級とされる素材を惜しげもなく使用している。

「安いからといって、料理の質を下げることはしたくなかった。昔からの知り合いや、懇意にしている業者などのツテを頼りに、何とかこの価格を実現しています」と語る飯田卓也シェフは、国内外の名店を渡り歩き、フォーシーズンズホテルでは総料理長を務めた経歴の持ち主だ。シェフの豊富な経験と人柄の良さがあってこそ、このスタイルを維持することができているのだろう。

美味しい料理と酒、そして集う人。幾つもの喜びと楽しさが詰まったビストロにふらっと立ち寄ってみてはいかがだろうか。【詳細は6月18日(火)発売号の東京ウォーカーに掲載】

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