ペットの数が15歳未満の人口を上回り、不景気ながらもペットにかけるお金は増えるなど年々拡大中のペット市場。飼い主の愛情ゆえにエサを与えられ過ぎたデブ犬も急増する中、ついにワンちゃん用のメタボ対策グッズが登場する。
4/3(金)に発売される「うちのわんコのはしゃぎ指数」(タカラトミーアーツ、4725円)は、犬の1日の運動量をチェックし、健康管理ができるいわば“犬用の歩数計”だ。02年に発売され話題となり、人と犬のコミュニケーションに一石を投じた「バウリンガル」(現タカラトミー)以来の犬用の発明といっても過言ではないだろう。
「犬を飼っている人が増える中で、“メタボ犬”の増加も問題になっていると知ったのが開発のきっかけです。“日本一周歩数計の旅”という弊社の商品の成功もあり、“犬用の歩数計”をつくれないかと思ったんです」(商品開発者の林英樹さん)。
だが、相手は天下の“お犬様”。1日1万歩などの基準があるヒトと違い、歩数もハンパではないため目安となる数字を見出すのは難しい。そこで着目したのが“犬の運動量”だった。
「年齢や大きさによって異なる1週間の犬の総運動量をはかり、その平均データを“活動量の基準”として定義することにしたんです。これを“はしゃぎ指数”と命名しました」(林さん)。
監修したのは、獣医師の遠藤敏之先生とドッグトレーナーの平井和美先生。愛犬の首輪などに装着すると犬の活動量を常に計測でき、「はしゃぎ指数」と命名された数値を1時間ごとに表示する。この1週間平均の基準値を超えれば、愛犬は健康的な生活を送っているというわけだ。だが、犬の活動量を計測するのは大変な作業だったようだ。
「試作品を作って犬の首輪につけていたら、別の犬に商品を食いちぎられました(苦笑)。手作りサンプルだったので、壊されるのはつらかったですねぇ」(林さん)。
ワンちゃんに“食いつかれた”試作段階を終え算出された、個々の犬によって異なる運動量の基準値「はしゃぎ指数」。数値を測ると共に、愛犬の“気持ち”と行動をコミカルに表現する“おもしろ空想アニメーション”も搭載した。犬のプロフィールも作成可能で、人気の32犬種を画面上に設定し、自分のペットにより近いビジュアルで楽しむことができるなど、遊び機能も充実している。
「実は人間の“はしゃぎ指数”も測れるんです。弊社の社員につけてもらったところ、昼ごはんの時間になると、画面の中の犬がはしゃいでいましたから(笑)」(林さん)。
犬のみならず、人間にも効果的(?)な「うちのわんコのはしゃぎ指数」。愛犬のメタボ対策の救世主として、ペット全般…いや、人間にも効果も期待できる!?【東京ウォーカー/中道圭吾】