朝8時過ぎにはtwitterが関連ツイートであふれるなど、社会現象となりつつあるNHK連続テレビ小説「あまちゃん」。そのブームに乗って、注目を集めているイベントがある。例年になく問い合わせが多く、みうらじゅんさんが自身のメルマガで「京都の祇園祭よりオススメ」と言及している「白浜海女まつり」(7月20日(土)・21日(日)開催)がそれだ。
この「白浜海女まつり」、開催場所は千葉県南房総市の白浜町。同市の観光プロモーション課を直撃すると「『あまちゃん』効果は感じています。(祭りでは)“本物の海女さんと触れ合える”ということで、例年より取材や問い合わせが多いんです」とのこと。放送が始まってから、「どこで海女さんと会えるんですか」という電話も受けるようになったという。
さらに今年の祭りでは、「あまちゃん」人気に乗っかるかのように「海女コンテスト」(7月20日(土)15:00~)が大々的に実施されるという。中学生以上の女性が参加する「ミス海女部門」と、5歳から小学6年生まで「海女ガール部門」、いずれも20人がエントリー。同コンテストは一般人の参加で“海女の格好がどれくらい似合うか”を競うもので、なんと今年の「ミス海女」は、来年の観光用ポスターにも登場する予定があるとのこと。昨年から規模も意気込みも数段アップしているのだ。
それだけではない。この祭りには、さらに別の“ハイライト”がある。それは「海女の大夜泳」。現役の海女さんなどが点灯した松明を持ち、夜の海を泳ぐ“幻想的な光景”が見られるというものだ。
この光景、みうらさんのメルマガでは「百人近い海女さんが、夜の海に松明を持って入っていくという、すごいシュールな祭典」「一番前に並ばれてる海女さんが、僕と同い年くらい」「後に続くにつれて、どんどん歳をとっていかれるという、それはものすごいものです、はい」とユニークに紹介されている。
この点について担当者に直撃すると、「確かに(参加される海女さんは)60~70代の方が中心です。でも、40過ぎの若い方もいらっしゃいますよ!」と笑って教えてくれた。
南房総の海女漁は5月から9月中旬までで、主な獲物はアワビやサザエ、伊勢海老など。夏の間だけ海女をして、冬は東京でイラストレーターをされている、「アキちゃん」さながら(!?)の方もいるという。ただ、海女だけでは食べていけない現実もあり、後継者不足は否めないようだ。
ちなみに、「あまちゃん」の海女カフェさながら(!?)に、海女さんがオーナーの「ストロベリーポット」というカフェがあり、獲った天草から作ったところてんなどが味わえるという。
最後に担当者は「『あまちゃん』で海女に興味を持たれた方も大歓迎です。また、みうらさんに面白おかしくおすすめいただいたのも大変ありがたい(笑)。浜にいる海女さんとの“ふれあいの場”として、ぜひいらっしゃってください」と力強く語ってくれた。
「海にキラキラと松明の明かりが光るんですけども、中には、金歯をギラギラさせながらの方もおられますよ。ものっすごいシュールな光景を見ていただけます」(みうらじゅんさん)という「海女の大夜泳」を楽しみに、今週末、出かけてみてはいかが?【東京ウォーカー】