【WEB連載】田中稲の仮想DJ「昭和歌謡エンドレスリピート」 27曲目「サマソンが似合うグループ選手権」

関西ウォーカー

いきなりですが、暑い、あつい。ATSUI、アツイ~!! うわー、私確か以前にもこの書き出ししたよなー、と思ったら、6月半ばにアップした24曲目「夏の恋はマヤカシ?」でやってました。てへっ。きっと誰も覚えてね~(泣)。いやはや、6月半ばから猛暑だったですよね、考えてみれば。夏って長い。今日も「とくダネ!」の天気予報で「来週から猛暑です!」と超笑顔で宣言しやがるので、「ウソでもいいから『超涼しくなります』とか言えんのかボケッ」と液晶画面の向こうのアマタツに八つ当たりをした、あまりにも人間が小さい私でございます。。

……とまあ、日常生活を考えると不快指数が高く過ごしにくいこの季節なのですが、歌謡界としては名曲が量産されるありがたい季節。特に「夏といえばオレの出番でしょう!」とばかりにキラッキラ輝く男性グループって多いんですわ、これがっ! ぺしっ☆(←おでこを叩く音)。サザンは以前特集をしたのでサザン抜きでピックアップしても、豊作よ豊作。

まず「夏といえば」という枕詞を己のモノにしてしまったツワモノ、TUBE。「すとっぷぇ・あー・しーずぇんいんざすぁああああん!!」(←「ストップ・ザ・シーズン・イン・ザ・サン」がこう聞こえる)どうです、この粘っこさ。前田さんの、色黒でぽっちゃり系なボディを揺らせながら披露するネッチョリと湿度の高い歌声は、どっちかといえば暑苦しさを倍増させるボーカル。そう。ファンは彼らに爽やかさなんて求めちゃいないのであーる。「夏に膨張するスケベ感」&「暑さのせいにして好きな事やっちゃいなやっちゃいな♪という祭り感」。これよ、これ。これが「TUBE」の醍醐味!!「あー夏休み」を聞いてみてほしい。ホンットにやらしいから!(←褒めてます念のため)

さて、夏の湿気、飛び散る汗、上る体温、全部含めて「抱いちゃっていいじゃないっ」と連呼するTUBEとは逆のベクトルで夏を彩るのが杉山清貴&オメガトライブ。サングラスにびしぃッとスーツを着て「僕、汗をかかないタイプなんですよねふふふ」とばかりにニヒルに高音で夏を歌い上げる杉山氏は涼しさ全開、爽やかさ全開。エロさも少なめ。都会の夏ってかーんーじー(←なぜかギャル用語……)。

が、筆者の好みとしては、オメガトライブの2代目ボーカル、カルロストシキが好きッ。「君は1000%」は至福だぞー。「きっみはぁーほっほえみだっけでへぇー♪」。あのちょっと外国訛りでつたない舌足らずの日本語がもうッ(悶えてますスイマセン)。「100%」じゃなくて「1000%」ってのもいいよねー、なんか度を超えたスキスキ感が現れてるっちうか。むっちゃカワイイ甘えん坊な年下男性に告白されているような妄想を3分間堪能させてくれるので、オバチャンたまりませんッ。

いやー、元気出てきたわ。さすがサマソンの王者たち! さあ、みなさんもこの3グループをTPO(?)に合わせて聞き分け、夏を乗り切ろうではないか!

今日の締めは、ナツウタキングのパイオニア、ワイルドワンズ「思い出の渚」で。

また次回お会いいたしましょう。田中稲でした。

【文=田中稲】

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