2010年に続き、愛知が再び現代アートに包まれる!
「揺れる大地-われわれはどこに立っているか:場所、記憶、そして復活」をテーマに、8/10(土)~10/27(日)開催される、まちなか現代アートの祭典「あいちトリエンナーレ2013」。7/17発売の関西ウォーカー内「夏アートで大冒険」特集を担当した編集部・金山が、開催前の見どころ・現地取材レポート・開催記念イベントレポートと、3回に渡ってWEBニュースを配信いたします。さて、いよいよ今週末からスタート致しますが、開催前にまずは「あいちトリエンナーレ2013」の概要をチェックしましょう。
2010年に始まり、3年に一度の国際芸術祭なのですが、第2回目となる今回は国内外から122組のアーティストを迎え、現代美術のほか、ダンス、演劇などのパフォーミングアーツ、オペラ、映像プログラム、建築関連プロジェクトなど、あらゆる表現を横断する、最先端の芸術作品が紹介されます。名古屋と岡崎に会場をまたがって、都市とまちなかを活性化させる、まちなか現代アートの祭典なのです。(会場や詳細データは、下記のデータ欄をご参照ください)
お次は、事前に取材したなかでも特に見てほしい注目アートを一挙ご紹介!
●太陽の結婚式(ヤノベケンジ) 【名古屋地区・愛知芸術文化センター】
これは美術館内に教会を制作し、実際に結婚式を執り行うヤノベ氏の新プロジェクト。「希望、再生、復活」がテーマの新作「ウルトラ・サン・チャイルド」をはじめとする作品群や、ビートたけし氏のデッサンをもとに制作したステンドグラスも必見です!
●ザ・トップ・ドローイング(ダン・ペルジョヴスキ)【名古屋地区・愛知芸術文化センター】
ユーモアを織り交ぜたシニカルな視点が秀逸な、ルーマニア生まれのアーティストの作品。愛知芸術文化センター11階「展望回廊」に広がる窓一面をキャンバスに、白いペンで描いたドローイングを表出しています。こちらの作品は、事前取材時にすでに完成されていたので直接見ることができたのですが、ひとつひとつのドローイングが少し皮肉が込められていたりと見ているだけで楽しいのはもちろん、窓一面に描かれているので本当に空に作品が浮かんでいるように見え素敵でした。朝・夕方・夜と空によって違った顔を見せてくれるので、そちらもぜひ体感を♪
●長者町ブループリント(打開連合設計事務所) 【名古屋地区・長者町】
実は地元の方でも若い方はあまり知らないという昭和レトロなお店が並ぶ全長約240mの伏見地下街に、ブルーのアートが出現!床に示されたビュー・ポイントから眺めると、壁や床にはられたシートが立体的に浮かんできます。写真に撮ってみると立体感がよりいっそう際立つので、忘れずに記念撮影してくださいね。
●螺旋海岸(志賀理江子) 【岡崎地区・康生会場】
渡英して数々の写真賞を受賞したのち、宮城・北釜に居を構えるいま最も注目を集める写真家・志賀理恵子氏の写真展が岡崎地区で展示されます!全身全霊をささげて地域とかかわり包括した個展「螺旋海岸」が大反響を呼んだ志賀氏の作品を、直接見てみてください!
まだまだまだ見てほしいアート作品がいっぱいですが、そちらはぜひ会場に足を運んでいただければと思います。私、金山も明日8/9(金)の内覧会にひと足お先にお邪魔をする予定です。あ、あと10/21(月)までは期間限定のアートショップ「オフィシャルショップ名古屋三越栄店」が、「名古屋三越伊勢丹」7階の特設会場に登場中です。週替りで開催するイベントもあるので、そちらもぜひチェックしてください!!
【取材・文=関西ウォーカー編集部/金山友香】