8月10日に開幕を迎える「世界陸上モスクワ2013」。ボルト選手の記録や、スーパー高校生・桐生選手ら日本勢の活躍など期待が高まる中、スポーツとは縁遠い文科系の雄(?)・みうらじゅん氏が、意外にも世界陸上についてメールマガジンで語っている。
「スポーツって名前自体が苦手」というだけあって、世界陸上についても「なるほど、そうですか。始まるんですか」と、当然のように興味がない様子のみうら氏。しかし「あまり知られてませんが“走り以外陸上”っていうのがあるんですよ」と独自の考えを披露している。
“走り以外陸上”とは小学校時代、走りが得意ではなかったみうら氏が「だったら自分は何で一番になるか、それだけを考えるしかないわけです。陸上競技以外で」と思ったことから生まれた言葉。つまり「陸上競技以外で、陸の上で行われる」ものならなんでもOKという、天文学的な種目数がある競技(?)なのだ。
小学生の時点で“走り以外陸上”選手であることを自覚したというみうら氏、さっそく一番になったのは、なんと「泥団子」。日夜研究を重ねた泥団子の固さは最強を誇り、「となり町から道場破りまで来るほど」で、「『みうらの泥団子は凄い』と大将軍地区(京都のみうら氏の故郷)で噂になった」ほどだったとか。泥団子王者時代について「100mリレーで勝てない肉体を持つ身としては、『己より固い化身を作る』ってクリエイティブな方へ走ったということだと思います」と振り返っている。
京都・大将軍地区の泥団子王者だったみうら氏はその後も独自の世界を開拓し続け、「ゆるキャラ」「仏像」などのブームの発火点となり、数々の種目で“走り以外陸上”のトップアスリートとして君臨。なかでも、ライフワークとなっている「エロスクラップ」(グラビアなどのエロ写真を収集した自作のスクラップ本)は、冊数366冊(!)を超え、「それなら僕、間違いなく冊数でギネス記録になると思います」という、まさに世界記録ホルダーなのだ。それらの模様はメルマガ「オレ、そんなこと言ったっけ?」で詳しく語られているので、興味がある人はチェックしてみてほしい。
さまざまな記録や驚き、感動を生むであろう世界陸上。この真夏の祭典をテレビ観戦しつつ、世界中で活躍(?)する“走り以外陸上”選手にも想いを馳せ、自分の“走り以外陸上”を探してみてはいかが?【東京ウォーカー】