京都で絶賛ロングラン公演中のノンバーバルパフォーマンス『ギア-GEAR-』の連載コラム第39回目(隔週木曜日更新)。今回は、マイムパートの大熊隆太郎さんのインタビューをお届けします。「こんにちは、『ギア-GEAR-』制作スタッフのゆうじです。8月も下旬に差し掛かりましたが、今年の夏は特に暑いですね。こうも暑いと、秋の到来が待ち遠しくなってしまいます。さて、今回は『ギア-GEAR-』の中でもひときわ異色の輝きを放つマイムパートの大熊隆太郎さんにお話を伺いました!」
ゆうじ:今回は、8月からの新バージョンで一新された劇場ロビースペースにてインタビューをしております。グッズコーナーも装いを新たに素敵な感じになっていますが、いかがですか?
大熊:ギアの舞台である“おもちゃ工場”感がよく出ていて、お子さまも喜んでくださるのではないでしょうか?
ゆうじ:そうですね。劇場に一歩足を踏み入れた瞬間から世界観に入り込んでいただける雰囲気になりましたね。
大熊:あとはお手洗いもすごく可愛い感じになっていますよね!電気のスイッチのところの装飾には特に感動しました。ここ一番凝ってるやん!って(笑)。
ゆうじ:確かに(笑)。劇場に来た際にはぜひチェックしていただきたいポイントですね。さて、まずは普段の活動についてお伺いします。
大熊:主に関西の小劇場で俳優をやっていて、大阪を拠点に活動する「劇団 壱劇屋」の座長をしています。
ゆうじ:「劇団 壱劇屋」では、演劇の中にマイム表現を取り入れた作品などを作っておられますね。
大熊:そうなんです。演劇とパフォーマンスを融合させた作品を主に作っています。
ゆうじ:マイム表現を始めたきっかけって何だったのでしょう?
大熊:もともと小器用だったんですよね。高校の頃から、友達の前で遊び半分に見えない壁を触るパフォーマンスなんかをしていたんです。それで「あ、これは面白いな」と思って、独学で勉強しはじめたんです。それから、いいむろさん(現在もギアに出演中)にも教えていただいたりしながら勉強して、今は自己流のマイムを模索している最中といった感じです。
ゆうじ:大熊さんのマイムはどこか一風変わった印象を受けます。自分ならではの売りはどんなところだと思われますか?
大熊:僕って、あまり王道のマイムをやらないんですよね。
ゆうじ:王道マイムと言うと?
大熊:一般の方がマイムと聞いてよくイメージをする、見えない壁を作ったり、カバンが空中に止まっているように見えたり、という技ですかね。僕はギアのマイムパートの中では唯一、カバンのパフォーマンスをやらないんです。そのかわり、体でウェーブをしたり、アイソレーション(体の各部を独立させて動かす動作)などの“変態ムーブ”が得意なんです(笑)。
ゆうじ:確かに、大熊さんのマイムを見ていると「気持ち悪い」という印象を受けます!もちろん良い意味でですけど(笑)。
大熊:その言葉はもう聞き飽きるぐらい言われています(笑)。そういう表現が僕の見せどころなので、もう「気持ち悪い」と言われてなんぼぐらいに思っています。
ギアの公演の一番最後に、下手(舞台に向かって左手)のお客さまの前でちょっとだけする動きがあるんですけど、たぶんそれが一番気持ち悪いんじゃないかと思っています(笑)。
ゆうじ:え、それは僕見逃してるかも知れないです(笑)。
〜大熊その動きを実践〜
【GEAR'S VOICE Vol.39 PART2】へ続く。
【ノンバーバルパフォーマンス『ギア-GEAR-』とは?】
ブロードウェイの『ブルーマン』や韓国の『ナンタ』などで注目を集めた「ノンバーバルパフォーマンス」とは、言葉を全く使わない新しいタイプの舞台公演。『ギア-GEAR-』は、マイム、ブレイクダンス、マジック、ジャグリングの超絶パフォーマンスとプロジェクションマッピングなどのテクノロジーが融合した、日本発・日本初の非言語エンターテイメント。舞台は古びたおもちゃ工場。かつてその商品だった人形「ドール」が、作業を続ける人間型ロボット「ロボロイド」とふれ合い、感情を獲得し、人間に近づいていく感動の物語。
京都・三条御幸町にて絶賛ロングラン公演中!演劇でもない、ミュージカルでもない、サーカスでもない、70分100席限定の衝撃体験をぜひ劇場で!