大阪にて02年に登米裕一に旗揚げされた劇団・キリンバズウカ。その後拠点を東京へ移し今年3月には日栄洋祐、こいけけいこが劇団員になった。着々と進化を続けるキリンバズウカが二年ぶりに新作を東京・池袋にて上演中。今回の作品「マチワビ」は、少しワビしい街に住む人々と3人姉妹の話。
久々の劇団公演の感触を主宰の登米は「愛のある人々に見守られて愛のある作品に仕上がりました。見終わった後に誰かと語らいたくなる作品ですので、ぜひ家族や友人と劇場に来てやってください。もちろんお一人で来ていただいてもうれしいです」と自信のほどを見せる。新たに加わった劇団員の日栄とこいけについては、「楽しそうに芝居をしてくれるだけでいいと思っています。責任感の強い二人なので逆に何も背負わせないようにするのが僕の仕事だとは思っています。なかなか難しいんですけどね」と優しい気遣いを。
その新メンバーとなった二人は「劇団員になるということは結婚に似ているなぁと思うんですが、そうなるとこれは僕の年齢的には(37歳)晩婚となるわけで、とても落ち着いた関係ですね。“好きだ!愛してる!”なんて口に出すことはないんですが、行ってきますとおやすみのキスは欠かさない、そんな感じでいきたいと思います。ホントにキスする訳じゃないですが(笑)」(日栄)、「新米劇団員なので座組の皆さんに支えられております。たくさんの方にキリンバズウカを知ってもらえるように頑張ります」(こいけ)と気合は十分だ。
客演にフリーで活躍中の黒岩三佳、クロムモリブデンの森下亮、青年団の折原アキラら個性あふれる役者陣が座を盛り上げる。公演は池袋・東京芸術劇場 シアターイーストにて9月25日(水)まで。【東京ウォーカー】