いやー、長すぎる猛暑が過ぎ、やっと秋らしくなってきましたね。秋らしくなってきたなあ、秋だなあ、秋なあ、あきなー、明菜……。
そうです。今回は明菜ちゃんを語ろうと思いますッ。80年代のアイドル歌謡黄金期を支えた永遠の歌姫!!でもそれはそれで冒頭のような苦しいシャレから始まらずとも、週刊誌やネットニュースでチラホラと囁かれ始めている、「もうすぐ復帰か!!」の応援の気持ちを、ストレートにお伝えすれば良かったですね。とほほ。
明菜ちゃんが重度の帯状疱疹で無期限の活動休止を発表したのが2010年10月。もう3年かー。いやいや、それくらいゆっくりしてくれていいのよ。今までの波乱万丈を考えれば。実は筆者も帯状疱疹経験者。半月くらいで社会復帰する程度の軽度なもんだったが、それでもツラかったぞー。皮膚もそりゃカッコ悪い事になったし、なにより痛い!! 肋間神経痛がツラいのだ。「あだだだだ……」と体中にピキピキ来る、あのいやーな鈍痛。まあ、しかし過労やストレスが原因というあの病気は、時間と静養が何よりの薬。そろそろ元気を取り戻してくれているんじゃないかなーと待ちかねているファンも多いはず。週刊誌によれば、「あまちゃん」で再注目を浴びた同期キョンキョンの活躍が非常にいい刺激になり、「私も頑張るぞー!」てな風に実際復帰に備え通販でトレーニングマシーンや健康器具を購入して体を鍛えているのだとか。ええのぅ、ええのぅ、キョンキョンと明菜のお互い切磋琢磨するこのライバル心(涙)。ヤンキー臭と根性に満ち溢れた一匹狼者同士の絆とでもいいましょうか。高倉健と勝新太郎的な(違うかー……)。
さてさて、とにもかくにも「復活待ってるよー!」の意味を込め、明菜ちゃんの名曲を存分に紹介したいのだが、んもう挙げればキリが無いぞ。むうぅ。真剣に取り組めば、他の仕事を放り出し選曲作業に1カ月かけてしまいそうな勢いの自分がいる!ということで、勝手に4つのジャンルに分けて選んでみました。異論反論多々あると思いますが、パソコン画面の前で「そりゃ違うやろー」と愚痴る程度で気持ちをお収めください。お願いっ。
【ナナメ目線がたまらない不良少女曲】
★「少女A」…題名からして秀逸。匿名が許される自由な10代でありたいという気持ちと自分の存在をちゃんと分かってほしいという矛盾した思春期の心の揺れにシビレる!
★「十戒」…「愚図ね!」「坊や、イライラするわ!」と吐き捨てる明菜にもっと叱ってほしいと悶絶するM男多し
★「飾りじゃないのよ涙は」…明菜の「居場所が無い」感全開。マイクから20センチほど顔を離しているのにガンガンに声が響き渡る「涙はぁーーー!!」のサビは失神モノ
【涙腺破壊確実なメロウ曲】
★「スローモーション」…この曲を明菜に書いた来生たかおは天才
★「セカンド・ラブ」…この曲を明菜に書いた来生たかおは天才パート2
★「難破船」…あまりにも明菜本人の私生活とハマり過ぎた名歌唱ゆえ、彼女の人生までも狂わせてしまった感すらある壮絶な一曲
【衣装も素敵!明菜の本領発揮ショーガール曲】
★「DESIRE~情熱~」…パッツンボブ&着物ドレス&タイツは本当に斬新だった
★「ミ・アモーレ」…リオに行ったことが無いが、この曲を聞いて行った気になったので悔いなし
★「TATOO」…明菜のスタイルの良さを世に知らしめた一曲。ウエストの細さにビックリ
【人生経験を経てやっと良さが分かるアダルト曲】
★「Fin」…けだるい系の色気ダダ漏れな作曲はさすが「桃色吐息」を産んだ佐藤隆
★「BLONDE」…エエ感じで「歌謡曲」。洗練されているがどこか泥臭い絶妙なバランス
★「水に挿した花」…齢食ったからこそ浸れる、なんともいえん暗さ
もうすぐ怒濤の年末シーズンに突入。カラオケで歌えば、頑なな世代の壁すらバリッバリに壊し盛り上げてくれるので、ぜひぜひご参考に! 締めの一曲は、関口誠人バージョンも良かったオリエンタルな「二人静-「天河伝説殺人事件」より-」で。また次回お会いいたしましょう。田中稲でした。
【文=田中稲】