11月16日(土)・17日(日)の2日間、名古屋市西区の円頓寺商店街でオリジナル芝居「浮世のWonderland ~喜八と遊女の心中恋物語~」が上演され、街が劇場に変わる。
城下町の雰囲気を残す円頓寺。その界隈の路上が芝居の舞台となり、しかも江戸時代の町並みが再現されるという。上演されるのは、尾張名古屋の心中伝説をモチーフにしたオリジナル芝居だ。心中と聞くと難しそうだが、身分の違いから引き裂かれる恋人たちの話で、多くの人の共感を呼ぶはず。心中の暗いイメージを壊すWonderlandというタイトルの理由は是非、自分の目で確かめてほしい。また、手が届くほど近くで役者が見られ、劇場の演劇とはひと味違う臨場感を味わえるだろう。
両日とも11時から役者たちによるオープニング行列が行われ、非日常感を盛り立てる。また、円頓寺の歴史や文化を伝える企画も開催されるので、こちらも見逃せない。芝居に関連したワークショップや商店街の食べ歩きなど、身近な場所の新しい魅力を発見できるかも。
企画者の「歴史や文化を知ることは自分の街を好きになること」という思いが実感できるイベントに是非足を運んでほしい。【東海ウォーカー】