【11/30(土)放送!】関西テレビ放送開局55周年記念ドラマに桐谷健太が登場! その熱~い役づくりとは!?

関西ウォーカー

関西テレビ放送開局55周年記念ドラマ「Y・O・U やまびこ音楽同好会」で、民放ドラマ初主演となる桐谷健太。売れないロック歌手が、ひょんなことから高校の代理教師を務める物語で、コンテストを目指す軽音楽部生徒と奮闘する熱い男を演じる。桐谷自身、演奏も歌も吹き替えせずに挑むが、そんな熱い姿勢と心意気について、たっぷり話を聞いてみた。

―今回、音楽がテーマのドラマですが、桐谷さんも音楽をされていたんですよね?

桐谷「高校の時、ラグビー部兼軽音でしたね。ドラムを初めてやったんですが、みんな楽器が出来ない奴ばかりで。なので、みんなで合わせた時の…、あの感動は未だに覚えていますね。ひとりではバンドって出来ないし、あと、何か酔えるじゃないですか(笑)。その時間というか空間というか、音楽は宇宙みたいなものですよね。そういう世界観が好きなんでしょうね」

―実際、経験もあるとはいえ、今回、楽器も歌も吹き替えなく自分でされていますよね。

桐谷「冷めさせたくないんです。昔、板前の役をした時に背中越しで包丁トントンするシーンでも、ずっと包丁の練習をやりましたから。観ている人を冷めさせたら、役に対しても申し訳ない。今回の歌っている感じも、エエ感じですよ!」

―特にバンドって上手けりゃいいってものだけでもなく、何か転がる感じがありますよね。

桐谷「テクニックで人を感動させるのも素晴らしいですけど、その人にしか出来ない部分ってあるので。両方を出せれたらいいですよね。感情湧き上がるシーンで事足りる感じというか。好きなんですよね。テクニックでは出せない声やパッションやエネルギーがあるので」

―今回は主役ですけど、その他の役でも桐谷さんは一生懸命転がるじゃないですか。

桐谷「目立ちすぎて、『止めてください!』と言われたことありますよ(笑)。それくらいの感じで、やってきたというか。だって、その役を…そいつを生きる訳だから。その役の、そいつはバランスを考えて生きているわけじゃないので。脇役と思ってやっていたら、脇役以下になる」

―高校時代に本当に伸び伸びとしたエエ時間を過ごされたんだなって思って。

桐谷「好き勝手やらしてもらえましたね。横笛吹き出す先生とかがいたくらいなんで(笑)。だから、役も『こんな奴おらんやろ』と思いながら、やっていたら終わりですよ。今までぶっ飛んだ役もありましたけど、自分の中の真実としてやっていましたから。そしたら、観ている人にも伝わる。心みたいなものを…、役に血を通わせるというか…、それが大事やしね。絵に負けてられへん。原作がある話の時は、原作の方に『あの役以上に、その役をしてた』とか『ある点では、僕よりその役を知っていた』とか言われて、嬉しかったですよ。原作の方々が生み出した者やのに、それを超えたと言ってもらえたのは嬉しい。本気でいこうと思えば、いける。根拠のない自信の塊、空も飛べるんちゃうかみたいな(笑)。でも、それは忘れちゃいけない。人間は、不可能を可能にできるから。心の部分でも広がっていける。だから、常に戦うしかないし。高校を出てから色々と壁にもぶち当たったけど、確固たる自信になったしね。何でもやったら、いいと思います。行きたい道やったら、行かないと遠ざかるだけ。本気でやっている奴をバカにできないですよね。『スニーカーエイジ』も実際昨年のを観たんですけど、俺負けてへんなと思いましたしね!」

【取材・文=鈴木淳史】

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