イケアが“SHOOL FOR SCHOOL”開校! 日本の子供たちが世界の教育問題を考える

九州ウォーカー

11/30、イケア福岡新宮にて日本の子供たちが世界の子供の教育問題について考えるイベント「SCHOOL FOR SCHOOL」が開催された。

同イベントは、イケア・ジャパン株式会社とこども国連環境会議推進協会が途上国の教育支援をおこなう「ソフトトイキャンペーン」の一環として行われたもので、世界の子供たちが抱える教育問題を知り、教育のもつチカラを理解し、それを伝えるカタチを学ぶためのワークショップだ。

「ソフトトイキャンペーン」は、世界中の子供たちに教育の機会をつくることを目的とし、世界約300のイケア店舗で実施されている取り組み。イケアのソフトトイ(ぬいぐるみ)、もしくは絵本を購入するごとに1商品あたり1ユーロ(約100円)がユニセフとセーブ・ザ・チルドレンが実施している教育プログラムに寄付される。現在までですでに5700万ユーロ以上の寄付金を集め、途上国での学校建設や教師の研修、学校設備の改善、本や鉛筆の支給などに使用された。全国のイケア店舗で実施中で、期間は2014年1月4日(土)まで。

このキャンペーンの一環として開催された「SCHOOL FOR SCHOOL」には、福岡県内の中高生13人が参加。当日は、日本ユニセフ協会から途上国の教育の現状や支援活動に関しての講義や、イケアの支援活動について紹介された。講義では、どの子供たちも真剣に聞き入り、その後のグループディスカッションでは世界の教育問題に対する積極的な意見交換が行われる時間となった。

続いて、進学率や識字率など世界の教育問題に関するさまざまなデータをもとに、イケアの多彩な商品を自由に使用し、インフォグラフィックス作品を作るワークショップを開催。インフォグラフィックスとは、イラストやグラフを使って数値を視覚化する亊で、伝わりづらい数値や専門的な情報を伝えやすくしたり、言葉が通じない場合でも情報を伝えられることが魅力だ。

子供たちは「若者の識字率」「最後まで初等教育を受けられる割合」「小学校の女性の出席率」「日本と発展途上国の識字率の差」など、多岐にわたるテーマのなかから1つを選び、そのテーマをどうグラフで表すかを考える。その後、イケアの商品のなかからグラフとして表現できそうなグッズを選び、数々のグッズを組み合わせて“立体グラフ”を作り上げていく。写真立てのなかにカラフルなストローを敷き詰め棒グラフを表現するチーム、ソフトトイを数種類の色付きネットに詰め込みその量の差で数値を表現するチームなど、表現方法はさまざま。子供たちの豊かな個性が発揮されたワークショップとなった。

本ワークショップでは、参加した子どもたちが世界の教育問題に関するデータを分析して理解し、それをカタチにして伝えていくことで、ただ学ぶだけでなく、この問題そのものについて深く考える機会になったよう。子供たちの作り上げた作品はこのキャンペーンを伝えるポスターとなり、イケアのホームページにて紹介されるので要チェックだ。

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