地方出身者が実家に帰省して、生粋の東京人には少し寂しい東京の年末年始。でも日本中の美食が集まる東京だからこそ、各地の郷土めし食べ歩きも楽しそう。式年遷宮でにぎわった伊勢など、注目の郷土グルメをピックアップした。
伊勢のソウルフード、伊勢うどん。柔らかいうどんと真っ黒いツユが特徴だ。新橋の「串もん酒場 輪違屋」では食材を伊勢から取り寄せている。ランチはカシワ(鶏)めしと漬物がセットで付いて700円。同じく60年ぶりの式年遷宮があった出雲大社。その門前町の名物・出雲そばは3段重ねの漆器で提供されるのが特徴。「出雲そば やくも」ではトッピングは山菜、おろしなめこ、とろろなどが選べる。だしが利いた甘めのタレが本場風。
青森名物・八戸せんべい汁がセットで味わえる「あおもり八丁堀」のランチは5種。写真は十和田産のタマネギと牛肉を甘辛く煮て仕上げた、十和田牛バラ焼き丼セット。小鉢2品と漬物、ドリンク付きで850円。山形といえば芋煮。秋から冬に川原などで作る素朴な鍋のことで「新宿 樽平」では予約をすれば芋煮会鍋を用意してくれる(1人分1800円)。食材は山形から取り寄せている。
出身者でなくとも、不思議と懐かしさを感じる郷土めし。旅情気分を味わいに近場を巡ってみては?【東京ウォーカー】