サグラダ・ファミリアをはじめ、数々の独創的な作品を遺したスペインの建築家アントニ・ガウディと、「SLAM DUNK」や「バガボンド」「リアル」など、国民的な人気漫画を生み出している井上雄彦さん。そんな両者の才能が凝縮した特別展「ガウディ×井上雄彦 -シンクロする創造の源泉-」が、7月12日(土)から9月7日(日)まで六本木の森アーツセンターギャラリーで開催されることになった。
本展覧会は、日本とスペインの交流400周年を記念して実施される文化事業で、両国が誇る2大アーティストによる時空を超えたコラボレーションが最大の見どころとなっている。会場には、スペイン・カタルーニャ工科大学の監修のもと、素描、設計図、模型、家具などガウディの偉業を紹介するべく、貴重な資料が約110点も展示される。さらに、井上さんが資料だけでは伝えきれない“人間・ガウディ”像を、鋭い観察力と想像力で描き、表現した作品が展示されるのも見逃せない。
そんな井上さんによる作品の中でも特に注目したいのが、ガウディの少年時代を描いた「トネット」というイラストだ。トネットとはガウディの当時の愛称で、バルセロナの南に位置する田舎町で生まれ育った彼がどのような少年時代を過ごしたのか?その過程を様々な表情からうかがい知ることができる貴重な作品に仕上がっている。開催までにガウディが手掛けた建築物や彼の生涯について下調べをしておけば、より深く展覧会を楽しむことができそうだ。【Walkerplus】