1/24より、梅田ロフト7階ロフトフォーラムにて五月女ケイ子さんの作品を集めた展覧会『「五月女ケイ子の世界の旅」展』が開催されている。五月女さんは、02年発売の書籍「新しい単位」のイラストで注目され、以降、雑誌、書籍、広告、テレビ、新聞など様々な媒体へのイラストの寄稿を中心に、コラムニストや女優としても活躍する人気イラストレーター。今回の展覧会では五月女さんが05年以降に発表したイラストの原画を中心に、400点以上にも及ぶ作品で構成。五月女さんの世界観が堪能できるイベントになっている。
今回の企画について、展覧会の初日に会場を訪れていた五月女ケイ子さんを直撃。お話をうかがった。
―大阪での展覧会は約10年ぶりだそうですね
「前回は04年にHEPホールで展覧会をさせていただきました。イベントを企画していただくのが、毎回大阪の方でして。私の作品がこんな感じなので(笑)、お客さんや、会場のスタッフの方から“怒られるのでは…”と心配になるんですが、関西の皆さんには毎回優しく迎えていただいていますね」
―展示されている作品を拝見して改めて五月女さんの活動の多彩さに驚かされます
「節操がないとも言えますが…(笑)。私に声をかけてくださる皆さんが、私の作品を許してくれる、その“優しさ”で成り立っているのかなぁと思います」
―2010年にはお子さんもお生まれになりましたが、作品づくりに変化はありましたか?
「子供を改めて見て、自分で“スゴイの作っちゃった…”と驚いたこともありました(笑)。イラストで描く笑顔と、生まれた子供の笑顔を自分の中で比べてしまって、実はちょっとしたスランプになっちゃったこともあるんです。子どもが生まれる前から、生まれた後の作品を並べて見てみると、その当時の心境が表れているような気がしますね」
―展示作品の中に、五月女さんがイラストを描かれた『ファブリーズ』の広告を見つけまして、その広告に、手書きのメッセージが添えられていたんですが、あれはCMにも出演されている松岡修造さんからのメッセージですか?
「あれは今回の展覧会の個人的な目玉ですね。実は松岡さんのことを心の中で“修造”とファーストネームで呼ぶくらい、松岡さんのファンなんです(笑)。『ファブリーズ』の広告に参加させていただいたご縁で、松岡さんのサインが欲しいとお願いしたところ、松岡さんからメッセージをいただきまして。それを見てみると“五月女さんのように もっと熱くなれよ!”って私以外の人へ宛てたメッセージになっていて(笑)。でも同封されていた色紙には、ちゃんと私宛に書いてくださったサインがあったんですよ。改めて松岡さんの気配りというか、本気さに触れられて感動しました」
―では最後に今回の展覧会の見どころをお願いします
「作品の点数もかなり多いのでお腹いっぱい満足してもらえると思います。05年以降の自分の作品を整理して、展示作品を選ぶところから始めたんですが、いろんな発見がありました。展覧会全体を通して、世界観を感じてほしいですね」
今回の展覧会は2/14(金)まで開催。また期間中の2/8(土)には初作品集の刊行を記念したサイン会も同会場で開催される。参加方法などの詳細は梅田ロフトのホームページ(http://loft.co.jp/sp/shoplist/umeda/ed/32140)でご確認を。
【文=関西ウォーカー編集部 鈴木大志】