ポテトチップスが売れているという。もともと不況時にはいわゆるカウチポテト族の増加で好調になると言われ、昨年も業界全体の売上は前年比を越えている。最近も“ヘルシーさ”と“オリジナル性”がキーワードとなる“新作ポテチ”が続々と発売されている。
たとえば、2/23(月)に発売した「サッポロ ポテかるっ」(150円)。遠赤外線で焼き上げる独自の製法により油分を72%カットし、1袋33g食べても138kcalというヘルシーさが特徴だ。「単なる“健康系おかし”というのではなく、あくまでポテトチップスのおいしさを大事にしたかった」と言う「サッポロファインフーズ」の広報の言葉通り、食べ応えのある“味”が支持されているという。
輸入モノも強力で、アメリカ発の「ポップチップス」(231円)は、なんと1袋100kcal! 2/29より販売を開始した、“流行発信ショップ”の「ranKing ranQueen(ランキンランキン)」でも、ポテトチップスにしては少々高価だが、「100kcalポテチ」ランキングの1〜3位を独占する人気ぶりだ。
一方、変わったところでは、「喫茶店のナポリタン」と「喫茶店のグラタン」という、なつかしい喫茶店の味を再現した「喫茶 プリングルス」(オープン価格)が話題だ。また、“10種類以上の味つけパウダー”をシェイクしてつくる、無印良品の「素のままポテトチップス・ウェーブカット」(パウダー込み・137円)も、“自分で味をつくる”という面白さが受けているという。
「ポテトチップスに限らず、素材の味を活かしたものや、ノンフライのものは人気がありますね。食べても“罪悪感”を感じにくいのが受けている理由なのかもしれません」とは、「ranKing ranQueen」の広報。どうやら、家で楽しむ分、通常より多少高くても、“プラスα”の効果があるポテチが、売れ筋キーワードのよう。
まだまだ良好のきざしが見えないこの景気。お家でのんびり過ごすお供として“こだわりポテチ”人気は、ますます活気づきそうだ。 【東京ウォーカー/安藤真梨】