大正ブームが来ている今日。京阪神にある懐かしの味、ビーフワンにも再注目したい。
大正から昭和の前半にかけて「大大阪時代」と呼ばれた時代、関西は大きく発展。キタとミナミをつなぐ御堂筋ができ、交通の便も良好に。街の発展と共に、個性を打ち出す、一風変わった名前のフードもたくさん登場し、注目を集めた。
そのなかのひとつ、創業1919年「はり重 カレーショップ」(大阪・難波)のビーフワン(700円)は、現在も人気の商品。牛肉に卵を絡めた、いわゆる他人丼で、隣接する和食料理店のすき焼きの割り下をベースに、アレンジを加えて上品な味付けに仕上げたものとなっている。
ちなみにこの「はり重 カレーショップ」は、和食の名門&一流精肉店「はり重」が展開する洋食店。上述のビーフワンとは、“牛肉(ビーフ)をお椀(ワン)で提供”したことが由来となっている。リーズナブルな価格もあり、平日でも行列必至だが、比較的15:00ごろが狙い目だ!【関西ウォーカー】