JR吉祥寺駅北口より徒歩2分の場所にあるハモニカ横丁は、旅行気分が味わえる“迷路横丁”。カフェのような洋風スタイルの店の隣には、提灯が似合う昔ながらの店構えが。新旧入り交じった同所は、どこかアジアの路地裏を彷彿とさせる。
「僕がハモニカキッチンをオープンした1998年頃は、この辺りは夜になると真っ暗でした」。そう語るのは現在この横丁で13店舗を展開するビデオ・インフォメーション・センター(VIC)代表、手塚一郎さん。レトロな商店街に突如現れた最先端のカフェを思わせる同店は、大きな話題となり、その後新規店舗が続出。現在のようなハモニカ横丁へと変わっていった。
「簡単には理解できない複雑な街にしたいと思っているんです。かつて横丁が持っていた危なっかしい空気感や混沌とした様子も人を引きつける要素なんですよね。個人的にはナイジェリアのラゴスみたいになればいいなと思っています。行ったことはありませんけどね(笑)」と手塚さん。吉祥寺は今年も住みたい街ランキング1位。駅前に残るこのカオスなエリアも、この街に人を呼ぶ大きな魅力となっているのかもしれない。
ちなみに、ハモニカキッチンで是非とも食べてほしいのは、利用者に好評だという中華&創作小皿料理。ワインや紹興酒と共に楽しんで!【東京ウォーカー】