昨年春に義務付けられたメタボ診断によって、以前より“お腹周り”を意識する男性が増えた。“脱・メタボ”を目指してか、脂肪燃焼などを目的とする男性用の補整下着・ガードルの売り上げが好調だという。
「もともとは“細身のスーツをカッコよく着たい”という男性の声にこたえるために開発されました。20代の若者から60代の方まで、幅広い層から支持を集めています」(トリンプ広報室)。
06年に他社に先駆け男性用「ロングガードル」(普通4095円、ヒップハンガー3780円)を開発したトリンプ・インターナショナル・ジャパンでは、当初から好調な滑り出しをみせていた。メタボ診断が話題になったのを機に、各メディアで男性用ガードルが取り上げられるようになり、一般的な注目を集めることに。「クロスウォーカー」のワコールなど他社も参入し、市場は拡大の一途をたどっている。
「発売当初は補整機能がソフトなタイプを作っていましたが、“より補整機能が高いものが欲しい”との声で改良し“お腹押さえ”や“ヒップアップ”に特化したものを造りました」。
現在ニーズに合わせる形で“お腹押さえ”、“ヒップアップ”“骨盤の気持ち”の3種類が揃う。「カンガルーポケット」(水平に開く窓)と呼ばれる特徴的なデザインを採用し、トイレでの着脱の面倒さを解消したタイプも登場。3月には、「ヒップアップ」タイプにカンガルーポケットを取り入れた「ロングガードル」の第7弾(2色、M・Lサイズ5040円、LLサイズ5355円)が新発売された。
単なるメタボ対策のみではなく、ニーズに応じた進化を見せる男性用ガードル。ちょっとお腹周りが気になり始めた人は、全国の百貨店やオンラインショップなどで購入して、こっそりとはいてみてはいかがだろうか?【東京ウォーカー/中道圭吾】