“レキジョ”が通う?「殺陣教室」の魅力とは

2009年4月5日 12:47更新

東京ウォーカー

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昨今、戦国武将好きの女性を始め、歴史好きの女性“レキジョ”が話題となっている。その影響もあってか、時代劇の終盤で主人公が大勢の敵をバッタバッタと斬り倒す“殺陣(たて)”が人気。しかも殺陣を教える“殺陣教室”には若い女性が多数参加しているという。

子供の頃チャンバラごっこで男友達と遊んだ記憶のある記者としては、いささか違和感を感じるのだが、実際はどうなのだろうか? 東京と大阪を中心に“殺陣教室”を9か所で開催している「日本殺陣道協会」の新宿教室へと向かった。

「実は2〜3年前に教室を始めた当初から、男女比2:8の割合で女性の方が多いんです。関東だと新宿だけでなく恵比寿、柏にも教室があるんですが、割合はどこの教室も同じです」(殺陣道総師範の菊地竜志さん)。

なんと、当初から女性が通っていたという意外な事実が判明した。でも、「チャンバラといえば男子」というイメージがいまだに強〜く残る。どうして女性が殺陣に惹かれているのだろう?

「20〜30代の社会人が参加者の中心なんですが、昔から時代劇好きだったり、演劇好きで殺陣をやる劇団の俳優が好きだったりと、きっかけは様々あるようです。その中で“自分でもやってみたい”と思って参加していますね。フィットネスが目的の人もいるかもしれませんが、何よりも自分が殺陣の演舞中に刀で斬ると周りがバタって倒れるんで“ストレス発散”になるんですよ!」(菊地さん)。

中には本格的な演技の勉強の一環として殺陣を学ぶ人もいるが、大半は趣味として通っている様子。確かに、棒切で相手を斬りバタッと倒れてくれるチャンバラごっこは気持ちよかった思い出がある。同じ経験をした人なら、“お約束”とわかっていても、得がたい爽快感があったはずだ。

この日見学した練習風景でも、十名余りの練習に参加していたのは女性ばかり。見学に訪れていた男性に太刀を持たせ、女性が丁寧に指導する一幕も。女性が太刀を振るう姿は、間近で見るとかなり迫力がある。

実際に参加者にも話を聞いたところ「もともと時代劇やアクション満載の劇団が好きで、自分もやりたくなり2年間通っています。いいストレスの解消ですね」(30代の女性)と楽しんでやっている。ほかにも「黒澤映画を見て実際にやってみたくなった」(10代の女性)、「親の影響で昔から時代劇好きで、以来アクションにハマった」(アラフォーの女性)など、通うようになった理由は人それぞれ。やはり“歴史好き”というバックボーンは持ち合わせてはいるようだ。

「男性はきっと、大人になってチャンバラをやるのは照れがあるんでしょう。その分、女性の方が昔から憧れを持ち、“やってみよう!”と抵抗なく参加できるのかもしれません」(菊地さん)。

殺陣教室に女性が多いというのは、紛れもない事実だった。ちなみにこの教室では、外国人観光客向けや夏祭りなどで演舞を披露する機会もあるという。男性によるド迫力の殺陣もカッコいいが、女性が鮮やかに舞う殺陣をこれから目にする機会が増えるのかもしれない。【東京ウォーカー/中道圭吾】

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