高野山麓の聖地と郷土グルメを巡る!【第5弾】地元の米と地下水で作る地酒「初桜酒造」

関西ウォーカー

レポート第5弾は、高野山参りの後は和歌山県かつらぎ町へ足をのばすことをおすすめ!弘法大師も認めた「般若湯(はんにゃとう)」を作り続ける酒造メーカー「初桜酒造」を紹介する。

昔からかつらぎ町付近は、豊かな水とおいしい米がとれるので、酒作りが盛ん。この地域の酒は「川上酒」と呼ばれ、高野山へ馬に酒樽を乗せて運んだといわれている。

「初桜酒造」は紀ノ川のほとりにあり、江戸時代には36軒もあった蔵は、今はここにしか残っておらず、国登録有形文化財に指定されている。この蔵で、地元産 天野の米と地下水を用いて昔ながらの製法で丹精に酒作りを続ける酒造メーカー。こちらでは、酒を夏を越してから秋に出荷するため、酒の味がまろやかになる。

中でも「高野山般若湯(はんにゃとう)」は有名な一品。「般若湯」とは寺で使われた隠語で、弘法大師が開いた高野山では、戒律が厳しくお酒を飲むことを禁じられていたが、寒冷をしのぐため弘法大師も「塩酒(おんしゅ)一盃これを許す」と申され、酒の効用を認められ「般若湯」と言って飲まれたといわれている。

初桜酒造では、材料はできるだけかつらぎ町のものを使用し、名産の果実から作った、紀州ももの酒、紀州みかんの酒、紀州うめの酒、高野山麓 紀州の梅酒などもある。高野山へ来た際は、ぜひ地元の味を堪能してみては。

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