12年にメジャーデビューしたシンガー・ソングライター、Rihwa(リファ)。三浦春馬主演のドラマ「僕のいた時間」の主題歌「春風」が話題となったのが記憶に新しいが、そんな彼女がついに初のフルアルバム「BORDERLESS(ボーダレス)」を4/2にリリース!アルバムに込められた想いやデビューしてからいまの心境についてインタビューをした。
_ついに待望の1stアルバムのリリースですね。
「もう本当に嬉しいです!まだアルバムのリリースもまったく決定していない時期からずっと“こんなアルバムにしたい”っていうイメージがずっとあって。自分のなかの理想をスタッフさんとかにも話していたんですよ。アルバムのリリースが決定してからはもう、あっという間でしたね」
_今回のアルバムはどういうイメージをされていたんですか?
「ホントにずっと考えてたんですよ!デビューの時から考えていて、自分自身を…“Rihwa”っていうアーティストが、この一枚にすべて投影されているようなものを作りたいって考えていました。Rihwaというアーティストにはいろんな面があって、バラードも歌うし元気なアップテンポの曲も歌っているし、ロックテイストの曲も歌うし…とにかくいろんな色を持っていて。自分が聴いてきて影響を受けた音楽も本当に多彩ですし、そういった自分自身の多面性を詰め込みたい!っていう想いがありました」
_だから「BORDERLESS(ボーダレス)」というタイトルに?
「それもあります!アルバムタイトルもいろいろ考えていたんですけど、音楽をやっていてすごく実感しているのが『音楽には国境や性別、人種なんて関係ない』っていうことなんです。カナダに留学していた時、はじめて人前で歌った時にも『音楽でなら繋がれる』ということを経験したんです。」
_『Little Tokyo』の歌詞は、日常性や自然な風景にすごく親近感が沸きますね。
「この曲は東京と札幌を行ったり来たりしてる時期に、ウィークリーマンションで生活をしながら書いた曲です(笑)。なので、内容は実体験なんですよ(笑)。私自身が一番最初に感じた“東京”を歌った曲ですね」
_日常の生活の普遍的な風景や感情が歌の軸になることが多いようですが、今回のアルバムに大きく影響を受けた出来事はありましたか?
「私は普段から割とマメに曲を書くようにしているんですが、今回のアルバムには、音楽を始めた頃から約5年間くらいで書き溜めたものを入れているので、アルバムという形としては新しいんですけど、曲自体はずっとあたためていたものもあるので。私にとって音楽というのは、例えば自分が死んだあとにも残せる“遺言”のようなもの…っていうとちょっとおかしいかもしれないですけど(笑)、経験にしろ言葉にしろ、自分自身が“大切だな”って感じたものを『音楽』として残していきたいっていう衝動なんですよね」
_多彩な音楽からの影響もあるということですが、お好きなアーティストは?
「カントリーミュージックぽいのが好きなんですよ。シェリル・クロウとかテイラー・スイフトとか、ミシェル・ブランチにはすごく大きな影響を受けましたね。彼女たちの世界観や空気感にとにかく魅せられて。だけど、アーティストとして真似をするのではなく、彼女たちのようにオリジナルの存在としてありたいという気持ちになりました。私は、とにかく人と同じが嫌で(笑)、もう、ジャンル分けとかもされたくないので『Rihwa』っていうジャンルを作ってしまいたいくらいなんですけど(笑)」
_笑。
※その2に続く
【取材・文=三好千夏】