一休さん縁の寺も! 国宝2件、重文24件を含む約140件が集結! 4/22(火)~6/15(日)、京都国立博物館で特別展覧会「南山城の古寺巡礼」が開催

関西ウォーカー

同志社大学田辺キャンパスのほど近く、京都と奈良にはさまれた京都府南部エリアに「南山城(みなみやましろ)」という地域がある。木津川という大きな川が流れ、かつて奈良時代には聖武天皇が恭仁京(くにきょう)を置いた場所でもある。古い寺院が点在し、京都国立博物館の文化財調査も実施されてきたこの土地を舞台に、現存する貴重な仏教文化が一堂に会し、初めての大規模展覧会が京都国立博物館で4/22(火)からスタートした!

本展では国宝2件、重要文化財24件を含む約140件が登場。その主な寺院は、相楽郡笠置町の笠置寺(かさぎでら)、木津川市加茂町の海住山寺(かいじゅうせんじ)・浄瑠璃寺(じょうるりじ)・岩船寺(がんせんじ)、現光寺(げんこうじ)、木津川市山城町の蟹満寺(かにまんじ)・神童寺(じんどうじ)、京田辺市の観音寺(かんのんじ)・寿宝寺(じゅほうじ)・酬恩庵(しゅうおんあん=一休寺)、綴喜郡宇治田原町の禅定寺(ぜんじょうじ)ほかあわせて十数箇寺にのぼる。

ポスタービジュアルにもなり、展示のための持ち出しに苦心したという像高約3メートルの巨大な禅定寺「十一面観音立像」は見もの! また、美しい十一面観音をはじめとした多くの仏像を筆頭に、陶磁器、仏画や考古遺物、“一休さん”でおなじみの一休宗純ゆかりのものまで、南山城の歴史や仏教文化に触れることができる。この多くの古刹を実際に、自分の足でまわろうとすると1日では難しく、秘仏として拝観日が限られているものもあるので至難の技。それが京都国立博物館で一度に見られるのだ。この貴重な機会をお見逃しなく!

【関西ウォーカー編集部/島田幸絵】

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