5月10日(土)・11日(日)に、シアタートラムで「戯曲リーディング◆時代を築いた作家たち 2ウージェーヌ・イヨネスコ」が行われる。
先人の劇作家の作品を読んでいくリーディングシリーズ第2回目。今回は、不条理演劇の旗手としてフランスで活躍した、ルーマニア出身の劇作家ウージェーヌ・イヨネスコをピックアップし、その代表作「禿の女歌手」「椅子」の2作品を上演する。
さらに、リーディングの演出を気鋭の演出家が担当する点にも注目したい。「禿の女歌手」を担当するのは、劇団「柿食う客」の代表であり、自身の劇団はもちろん、他の劇団などでも演出を手掛ける中屋敷法仁さん。「椅子」を担当するノゾエ征爾さんは、劇団「はえぎわ」主宰者であり、第56回岸田國士戯曲賞受賞した他、自身も俳優として活動するなど多彩な活躍をしている。
この2人が、既存の演劇概念を打ち壊したと言われる「禿の女歌手」と、人間の孤独や存在意義を描いた「椅子」をどのように仕上げるのかに期待が高まる。内田亜希子、鬼頭真也、久ヶ沢徹、中村まこと、中屋敷法仁、ノゾエ征爾、広岡由里子、村岡希美という出演者の顔ぶれも楽しみだ。【Walkerplus】