関西を中心にタレントとして活動している赤井英和さんのボクサー時代の秘話を描き話題の本『浪速のロッキーを<捨てた>男』(KADOKAWA)が4/25に発売された後、あっという間の2週間で増刷が決定。話題の本として注目を集めている。
同書の主人公は、大阪・西成から裸一貫で出発してボクシング界に一時代を築き、平成19年に他界したジム会長、津田博明(つだ・ひろあき)。彼は井岡弘樹、山口圭司という2人の世界チャンピオンを育て上げ、国内初の日本人ボクサーによるボクシングのダブル世界戦を挙行、晩年には亀田興毅を売り出した、稀代のプロモーターでもあった。
この大きな成功の礎となったのは、今は俳優として知られる赤井英和の存在。「浪速のロッキー」と評され、世界王座奪取への期待のなかで壮絶な敗戦ののちに引退した赤井。この赤井と津田との間にあった確執は単なるファイトマネーを巡るものだけではなかった。
著者は長年ボクシング界の取材を続けてきた浅沢英氏。晩年の津田へのインタビュー、関係者の取材をもとに成功を求めて足掻いていた津田の葛藤や孤独を真摯に描いている。
発売直後から「ボクシング・マガジン」や「ボクシング・ビート」といった専門誌だけでなく、日本経済新聞、「Number」、47news(共同通信)など20を超える媒体にて取り上げられた。関西の書店では売上ランキングでトップ10に入るところも見られ、発売2週間での増刷が決まった。
『浪速のロッキーを<捨てた>男』KADOKAWAより発売。定価は本体1700円(+税8%)。
●著者・浅沢英さんからのコメント
長い時間をかけて紡ぎ上げた物語です。大きな反響を得て増刷が決まりました。さらに多くの読者の手元に届くと思うと感慨無量です。
【文=関西ウォーカー編集部】