今、骨董がトレンドだ。古き良き時代の骨董品は、年配の方は懐かしさを、若者は珍しさや新しさを感じ、また、実用性も兼ね備えたおしゃれな趣味として人気も高まっている。そんな骨董愛好家たちやディーラーが一堂に会する骨董市は、全国いたるところで開催され、多くの老若男女で賑わっている。
その中でも「やまとプロムナード古民具骨董市」は、参加店舗数約280~290店、出品数もアイテムの種類の多さでも全国でも有数な骨董市。平成10年の第1回から数えて、今年は16年目を迎える。毎月第3土曜日の朝の6時から16時まで、大和駅を中心とした東西のプロムナードで開催されている。雨天も決行。
出品されるアイテムは、書画、陶器、工芸品から小銭、時計、着物、西洋アンティークまでさまざま。なかでも、着物や和柄の端切れの多さは群を抜く。価格も3000円~5000円が中心でリーズナブル。着物入門者にはオススメだ。カップルで買っていく人も多いとか。着付け方法や寸法直しはもちろん、着物生地のリメイクやアレンジもアドバイスしてくれるので、気軽に相談してみるといい。外国人が多く訪れるのもうなずける。
出品アイテムは毎月進化するので、訪れる度に新しい発見があるのもうれしい。「毎週1つずつカップを買っていくお客さんも多いです」とは、明治から戦前にかけて日本から欧米に輸出された陶器のオールド・ノリタケを専門とする店の店主。また、米軍放出の70年前の無線機や、ブリキの玩具、希少な記念カラーコインを廉価で提供するマニア垂涎の店舗も多い。
それぞれに歴史のある古いものには、時がたつことでしか得られない魅力がある。さあ、今度の週末は、そんなアイテム満載の「やまとプロムナード古民具骨董市」を自由きままに楽しんでみよう。古くて新しいあなただけの逸品に出会えること、請け合いだ。