4/25(土)より全国一斉公開される、映画『レイン・フォール/雨の牙』で主演を務める椎名桔平が3月に完成披露試写会で来福した。バリー・アイスラー原作による同作の主人公、日系2世の暗殺者ジョン・レインを演じる。
映画の舞台は東京。暗殺ミッションを実行すべく潜り込んだ街で、いつの間にか黒い影に追われる存在となった主人公を熱演している。記者会見で同作についての思いを語ってもらった。
椎名桔平が主演を務める日本映画ではあるが、そこに国境はない。原作者であるバリー・アイスラーはアメリカ生まれ。監督・脚本を務めるのは、オーストラリア映画界の新進気鋭であるマックス・マニックス。カメラマンなど撮影クルーもオーストラリアからの参加だ。
監督のマックスは、11年間に渡り日本に滞在していた経験をもち、日本文化に精通している。そのため、海外が描く日本の不自然さが払拭されつつも、外国人としての独自の観点で作り上げた作品となった。
撮影も日本のスタイルとはだいぶ違ったようで、椎名桔平は「(マニックスは)カメラを長回ししてほとんど止めずに撮影するので緊張感もあったけど、演じる者に自由な雰囲気を与えてくれた。日本語のシーンについては、僕に任せてくれたし、『こういう画を撮りたい』というビジョンがはっきりしているので、すごく仕事がしやすかった」と語る。
そして、キャストの中にはイギリス出身で世界を代表する名優、ゲイリー・オールドマンの名前も。椎名桔平を追い詰めるCIA捜査官を演じる彼もまた、この映画の国際性に花を添えている。
椎名自身も彼との競演をすごく楽しみにしていたようで、「待ち望んだ競演だったので最初は緊張もしたけれど、気さくな紳士であることが分かると一気に打ち解けましたね。もちろん、彼の演技からいろんなことも学びました。演劇出身ということもあるけど、役者が動きたいように動くことで始まるセッションというものを体感しましたね」と語っている。
撮影を通じて「国は違えど、芝居というものが求める方向は変わらない」と感じた椎名桔平。国境の見えない日本映画から、国際舞台に羽ばたく。主人公のジョン・レインは、冷徹でありながらも等身大の人間らしさを失わない暗殺者だ。その彼の感情の振り幅には目を見張るものがある。ヒロインの長谷川京子演じるみどりを敵の影から守りつつ、陰謀の真実を見出していくサスペンスアクション大作は、4/25(土)より全国ロードショーとなる。
ホテル「グランド・ハイアット・福岡」の地下1階にあるバーラウンジ「バー フィズ」では、3/16から『レイン・フォール/雨の牙』コラボカクテル(1800円)が登場している。ヒロイン・みどり(長谷川京子)を守っていく中で主人公ジョン・レインの心に芽生え始める「パルフェ・タムール(完全なる愛)」を表現した、グラスの底に沈む紫のリキュールが特徴だ。映画の半券持参で300円の割引を実施! ジョン・レインの活躍を思い出しながら一息入れるのもいいのではないだろうか。