流れ星ベストネタDVD発売!“肘祭り”ネタの元タイトルは「じいちゃん子」

東京ウォーカー(全国版)

7月2日(水)、流れ星ファン待望の新作DVDが発売される。2013年末、THE MANZAIの敗者復活戦から決勝戦に進出し、“肘祭り”ネタで大ブレイクした流れ星。漫才のネタの中に一発ギャグをふんだんに盛り込むという斬新なスタイルで、子供から大人まで絶大な支持を受けている。

“これを見れば流れ星のすべてがわかる!”という、流れ星ベストネタライブ「回帰」。いったいどのような作品なのだろうか。6月28日に行われた発売記念トークライブ「痴話喧嘩~限定特典がついとるんやさ~」終了後、彼らにDVDの見どころと制作秘話を聞いた。

――DVDを見て、意外と正統派なんだと驚きました

ちゅうえい「いや、変わったことを、やってるつもりですが」

瀧上「ギャグが入る漫才になったのは、ここ2年くらいですからね。まあ、でもまだ正統派って言われるなら、もうちょっと変えないとな」

――いやいや、良い意味でギャグだけじゃないんだなって!

瀧上「いや、大丈夫ですよ、こっち側の問題なんで。そう捉えていただいてるなら、それでね」

ちゅうえい「お前、『こっち側の問題』って言いながら、さっきから記者さんを攻めてるよ(笑)」

――DVDに収録されている“肘祭り”ネタはロングバージョンですよね

ちゅうえい「THE MANZAIでやったネタの前にライブでやっていたやつですね」

瀧上「ロングバージョンと言っても、肘祭りの歌の部分が長いというよりは、他の部分が長いんですよ。歌の部分のロングバージョンはレコチョクなどで配信中です!2番は僕が歌ってるんですよー!」

ちゅうえい「まあ、『2番の声の軽さをお楽しみください』と書いておいてください」

――ベストネタということで、THE MANZAIでやった方を収録するのかなと思いましたが

ちゅうえい「THE MANZAIでやったネタは、元からあったネタをそぎ落としていったやつで。もともとは『じいちゃん子』っていうタイトルで、田舎に帰っておじいちゃんとやることがいっぱいあったんですよ、祭りの他に」

瀧上「おじいちゃんネタが全部入ったのがロングバージョンですね」

ちゅうえい「たまたま、おじいちゃんネタの中の1つが肘祭りだったっていうだけなんです、順番で言うと」

――THE MANZAIの時とは結構イメージが違いますよね

ちゅうえい「歌詞を変えたよね」

瀧上「『ありがたや、ありがたや』の部分を付け加えたんですけど。THE MANZAIの決勝では肘祭りをやろうと決めてて、でもこれだと、もうちょっと欲しいなと思って、僕がちゅうえいに言ったんですよ。そしたら、ちゅうえいは『このままで大丈夫だ』ってなったんですけど、『確かに90点かも知れんけど、100点にしようぜ』って言って、『ありがたや』の部分を加えたんです。そこがウケたんですよね。あと、動きも変えたよね」

ちゅうえい「変えたね。グルグルグルグルとか、なかったんじゃなかった?前までは同じ動きを繰り返してたけど」

瀧上「うん、ちゃんと振りでもウケるように変えましたね。自分らの中で『ここは変えなくても良いだろう』っていうこり固まった考えがあったので、それを全部ゼロにして作り直したっていう感じですね」

――全部ゼロにするって、すごいですね!

瀧上「M-1グランプリの敗者復活戦で、めちゃくちゃウケたネタが1個あったんですよ。その年、ノンスタイルが決勝に行ったんですけど、『ノンスタか流れ星か』みたいなことを言われてたんです。それが結構、自信のあるネタとして残っているから、その時点でもう変える必要がないネタってなっちゃってたんですよ、頭の中で。でも、ちょっと待てよと思って。もうちょっとウケる部分、あるんじゃないかって」

ちゅうえい「何言ってんだ?って思いましたけどね、最初は」

瀧上「そう。まず、ちゅうえいを説得させるのに時間がかかったんですよ。『90点やけど、100点にしよう。あと10点あるから』『いやいや、ないない。もう十分だ』っていうやり取りがあって」

ちゅうえい「M-1が終わった時は本当に100点だと思ってたんで。そこからこいつ、よう90点に下げたなって思いました(笑)」

――DVDに収録されている後輩のどぶろっくさんが作った歌が感動的です

瀧上「あれ、良い歌ですよね!」

ちゅうえい「どぶろっくが、僕らに対して抱いているイメージを歌詞にしてくれて、僕ら2人で歌ったんです」

瀧上「こういう風に見てくれてるんだなぁと思うと、うるっとしますよね」

――DVDの中で一番好きなネタは何ですか?

瀧上「僕は『セレクトショップ』が好きですね」

ちゅうえい「僕は違いますよ」

瀧上「ちゅうえいは奥さんがショップ店員なので、ネタに出てくる店員さんを馬鹿にしてるじゃないですけど」

ちゅうえい「『あのネタはアパレルを敵に回すよ』と言われましたね」

瀧上「でも正直、このネタはウケたので、THE MANZAIの決勝でもやりたかったんですよ。でも、こいつが本当にやらせてくれなくて。奥さんに洗脳されてるんですよ(笑)。僕は近いうちにでかいところでやりたいなと思ってますけどね」

ちゅうえい「ダムでやろう」

――(記者、質問に困る)

瀧上「デカいところっていうことで、ダムとはき違えちゃったんですね(笑)」

ちゅうえい「黒部ダム」

瀧上「それ、お前1人でやってもらって良い?(笑)」

ちゅうえい「DVDですよね。本当に全部好きなネタなんですけど、どれか1つってなると、肘祭りってなりますよね」

ベストネタライブというタイトルどおり、まさに極上ネタのオンパレード。肘祭りのイメージが強い流れ星だが、「え!こんな漫才もやるんだ!」という発見が盛りだくさんだ。特典映像も「ちゅうえい一発ギャグ検定」「単独ライブ反省会」など、漫才以外の流れ星の素顔を見ることができる。まさに“これを見れば流れ星のすべてがわかる!”贅沢な作品を堪能してほしい。【東京ウォーカー】

※8月24日(日)より全国7ヶ所で「流れ星 単独ライブツアー維新」スタート

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