東京・国立新美術館にて、7月9日(水)から10月20日(月)まで、「オルセー美術館展」が開催される。パリ・オルセー美術館は、印象派の殿堂として知られ、19世紀の美術品専門の美術館。今回のテーマは「印象派の誕生」。1874年の「第1回印象展」開催当時、パリの美術界を騒然とさせた絵画が、140年の時を経て、東京・六本木に集結する。
本展覧会では、マネ、モネ、ルノワール、ドガ、セザンヌらの印象派を代表する画家たちの作品の他、同時代のコローやミレー、クールベのレアリスムから、カバネル、ブグローらアカデミスム絵画まで、オルセー美術館の顔というべき名画約80点を見ることができる。
マネの貴重な作品11点を一挙に公開する他、各流派を代表する巨匠たちの作品を、9つのテーマを通して浮き彫りにしていく。1章「マネ:新しい絵画」では、エドルアール・マネの「笛を吹く少年」などを、2章「レアリスムの諸相」では、農民の日々の営みに真摯なまなざしを注ぎ続けたジャン=フランソワ・ミレーの最高傑作とも言える「晩鐘」などを展示する。
その他、3章「歴史画」、4章「裸体」、5章「印象派の風景」田園にて/水辺にて、6章「静物」、7章「肖像」、8章「近代生活」、9章「後期のマネ」と言った章に分けて、名作を紹介していく。オルセー美術館理事長が「オルセー美術館にとって、これほど多数の名品を貸し出すことは重大な決断でした…」と発言した貴重な美術展に足を運んでみては。【東京ウォーカー】