“未曾有の不況”といわれ、元気のない世の中だからこそ、体だけは丈夫でいたいもの。しかしオフィスワーカーの3人に1人はドライアイだといわれるなど、働く人の環境はかなり過酷になっている。そんな“仕事に疲れ気味の人”にぴったりのお寺がココ、「源覚寺」だ。
後楽園にある同寺は、“こんにゃく閻魔”の名で親しまれている。昔、目を患った老婆が好物のこんにゃくを断ち、閻魔様に治療を願い続けた。すると満願の日に閻魔様が夢枕に立ち、「自分の右目をお前に授けよう」と告げた。目を覚ますと老婆の眼病は治っており、代わりに閻魔様の右目が黄色く濁っていたとか。以来、眼病をはじめ、災厄から守ってくれると伝わる。
敷地内には、歯の病気にご利益のある塩地蔵尊や、勝負事に強いとされる毘沙門天も祀られているので、ぜひ一緒に参拝して。また、閻魔様御守(800円)で幸運をお持ち帰りするのもあり。眼病をはじめ、自分の身代わりになって守ってくれるお守りの中には小さな閻魔像が入っている。厄除けのご利益も。
そのほか、向島の「弘福寺」は咳や口内病に、東新宿の「稲荷鬼王神社」は湿疹やはれものにご利益があるとされている。「病は気から」という言葉があるように、昔の人々は信じる心で病からも救われた。そんな逸話にあやかって、元気に毎日を過ごしたいものだ。【詳細は東京ウォーカー3/31発売号「ご利益41か所」に掲載】