1994年から1996年まで「シルク・ドゥ・ソレイユ」に参加し、「アレグリア」の一場面を演出したことで注目を集め、現在では世界の道化師界の巨匠として知られるロシア出身のスラバ・ポルニン。彼が創作・演出し、これまで約20年にわたり世界各国で上演されているパントマイムショー「スラバのスノーショー」が、遂に日本初上陸を果たす。
1993年に初演を迎えた本作品は、約20年間に演出が練り上げられ、これまでに世界30ヶ国以上、120を超える都市で計500万人以上を動員。さらに世界7ヶ国で15を超える国際演劇賞を受賞している。
パントマイムショーだけに、全編を通じてセリフは全くない。さらに出演するのはピエロだけという斬新な設定だ。深刻な表情で首にロープを巻き付けたり、コミカルな芸を積み重ねるなどして、ピエロの動きや表情だけで喜怒哀楽を表現していく。それだけに観客それぞれでとらえ方が変わってくるの面白い。さらに、舞台上だけでなく、出演者が客席に降りてきて、観客とかけ合いをしたり、クモの巣や吹雪が客席を覆うなど、観客を巻き込んだ様々な仕掛けもあり、あっという間に時間が過ぎてしまうファンタジックなステージが展開される。
繊細なピエロたちの演技と、圧倒されるほどダイナミックな客席を巻き込んだ演出。これまで見たことのないような不思議な世界が目の前で繰り広げられるステージにはきっと心が動かされるだろう。本作品クライマックスで降る雪を見て、暑い季節に一時の涼しさを感じつつ、世界中の人々が賞賛するパントマイムステージを堪能してもらいたい。【Walkerplus】