【その1】絶賛公開中! 映画「幕末高校生」で初共演の玉木宏×石原さとみに直撃!

関西ウォーカー

ひょんなことから激動の幕末にタイムスリップしてしまった高校教師らが勝 海舟と出会い、珍騒動を繰り広げるエンタテインメント新時代劇映画「幕末高校生」。主人公の勝と、教師・未香子を演じるのは、芝居初共演となる玉木 宏と石原さとみ。今回は本作の魅力を主演の2人に語ってもらった。

-お二人は今回初共演だそうですが、実際に共演されてみていかがでしたか?

玉木「石原さんはすごく明るくて、天真爛漫な人だろうなというイメージがあって。今回一緒にやって、そのイメージが変わることはありませんでした。撮影に関しても、すごく順応性が高い人だという印象を抱きましたね」

石原「玉木さんは私を含めて、他のキャストさんや、スタッフさんにも、いつも同じテンションで話をしてくださるんです。やっぱりこの声が印象的で、聞いていると落ち着くんですよね(笑)」

-玉木さんはこれまで語られてきた史実とは一味違った印象の勝海舟を演じられましたが、実際演じてみていかがでしたか?

玉木「最初に台本を読んだ時に、今までのいわゆる“男らしい勝海舟”とはちょっと違って、頼りないんだけどどこか憎めなくて、とても人間らしさにあふれた人だと思いました。その人間らしさをどうにか出せないかと思って演じましたね」

-序盤のヘタレ具合がなんとも良い味を出していました。演じる上でのこだわりは?

玉木「純粋におちゃらけているだけの人になってしまうと、後半とのギャップで観ている人にニ面性を悟られてしまうので、自分としては前半にも、どこか芯に悩みや葛藤を残して演じました」

-後半の殺陣シーンは圧巻でした。かなり長いシーンで大変だったのでは?

玉木「7分長回しというアクションシーンだったのですが、そういう環境下でやることはなかなかないですから手数を覚えるのが大変でした。実際に撮影に関わってくれた皆さんと手合わせできたのも2回しかなくて、すぐに本番だったので、若干の不安はありました。でも京都(撮影所)の役者さんたちは毎日のように立ち回りをやっていらっしゃいますから、そこはすごく信頼してやらせていただきました。長回しだからこそ僕自身もどんどん疲れていきますし、リアルな表情を出せたんじゃないかなと思います」

-石原さんから見て玉木さん演じる勝海舟の印象はいかがでしたか?

石原「最初は『なんか頼りないな』とか、『もっと大きな器を持っている人だと思ったのに』とか、未香子と同じ印象を持ちましたが、石をぶつけられながらも(島田久作演じる)薩摩屋を止めたりする姿や、丘の上で雨に打たれながら見せる横顔とか。そういう普段見せない姿や表情を見ると、やっぱりこの人只者じゃないなって思いましたね」

-石原さんは幕末にタイムスリップしてしまった川辺未香子を演じられましたが、実際に演じてみての感想を教えてください。

石原「もし実際に幕末にタイムスリップしたとして、まず何が起きているか分からないじゃないですか。そんな時に「これはタイムスリップしたんだ」という一言を言うのってかなり勇気がいるんです。そこで一気にグッと展開を持っていかないといけないので。そこを乗り越えたら、意外とのびのびとできたかなって思います」

-勝海舟の影響を受け、未香子自身にも心に変化が起こります。演じる上で心がけたことはありますか?

石原「なるべく大きな変化ではなく、ほんのちょっとだけ成長したように見えたらなって。幕末にタイムスリップして、勝海舟に会って、「自分は大きく花開けた!」って言うと、やっぱり嘘になっちゃうから。でも人間の成長ってそういう小さな変化から始まるんじゃないかなって思います」

-玉木さんから見て、石原さん演じる未香子の印象はいかがでしょうか?

玉木「未香子には夢というか目標というものがあって、そこに対して悩んでいる様子は勝海舟にとっても、自分と照らし合わせて感じることがあったんだと思います。彼は和平交渉の件で周りから煽り立てられて、1人だと不安を感じることもある。でもそんな時に未香子を見て自分を正す部分もあっただろうし、だからこそ2人は良い関係になれたんだと思います」

※【その2】に続く

【取材・文=リワークス】

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