※【その1】の続き
今回の撮影は京都や兵庫で行なわれました。それぞれの場所で印象に残っていることをお聞かせください。
石原「兵庫の学校での撮影の時、生徒さんたちが少しだけいらしたんです。撮影が終わって、京都に戻るってなった時に、ある生徒さんがわざわざ私に手紙付きでキーホルダーをプレゼントしてくれたんです。その手紙が印象的で、思いがすごく伝わってきて。私がいつも使っているスチ―マーがあるんですけど、キーホルダーは今もそこに付けて使っています。なんかすごく純粋な学生さんがいるんだって思って、うれしくなりました(笑)」
玉木「1年ちょっと経った今も付けているって、あげた本人はうれしいだろうね。本気になっちゃうよね(笑)」
石原「なんの本気ですかー!(笑)」
-京都の撮影で印象に残っていることはありますか?
玉木「今回に限らず、何度も行かせていただいている場所ですが、皆さん職人気質の方々が集まっていらっしゃるなと。また、自分たちのことをいつでも覚えてくれていて。「おかえり!」って言ってくれるんです。そういう温かさが心地よくて、作品作りを始める前から安心感がありました。関西の方は皆さん明るくて、言葉数も多いですし、そういうコミュニケーションを取ろうという姿勢がすごく嬉しいですね」
石原「玉木さんも言いましたが、やっぱり覚えていてくれるのはうれしいです。撮影のこともすべて分かってくれているから、衣装を変える時に、「今日○時に終わったら良いね」とか、「もうちょっと頑張って」とか、1つ1つの言葉がすごく温かかったです」
-最後に、この作品をご覧になられる方へのメッセージをお聞かせください。
石原「難しいことを考えずに観られるので、デートや遊びなどで楽しい時間を過ごしてもらえたらうれしいですね。
石原「難しいことを考えずに観られるので、カップルや友達同士、親子でも、楽しい時間を過ごしてもらえると思います。観終わって、家に帰ったときになんとなく思い出すことがあったら作り手側としてうれしいですね」
玉木「夏にぴったりのカラっと明るいエンタテインメント作品に仕上がっていると思います。だけどその観やすさの中にもきちんとメッセージが込められています。勝海舟にしても、未香子にしてもそうですが、“夢があっても常に楽しいことばかりではなくて、迷いや葛藤もあるけれど、諦めずにそこに向かって行く”。そんな強い意思を教えてくれる映画でもあるので、最後までじっくり見届けて欲しいなと思います」
【取材・文=リワークス】