残暑に効くエスニック麺「ラグメン」って知ってる!?

東京ウォーカー

つるつるの食感やコシの強さでうどんを連想させるエスニック麺がブームの予感。それは新疆ウイグル自治州の郷土料理「ラグメン」だ。

アジア方面へ向かう航空機の機内食では、日本人にわかりやすく説明するため、誰が教えるでもなくラグメンを「うどん」と呼んでいるというエピソードがあるほど、2つの麺は似ている。シルクロードを伝ってロシアや東南アジアにも広がったラグメンは、ラグマンやラグモンとも呼ばれ、パスタのようにソースを絡めるタイプやスープタイプなど国ごとに進化。その亜流の一つがうどんではないかという説もある。

味はというと、トマトをベースにした甘めのソースで、スパイスが効きすぎず日本人好み。「西域的酒坐キャラヴァン・サライ」(東京都中野区)では、ラグマン(850円)が03年からの人気メニュー。麺は自家製の中太麺で、ラムの挽き肉とトマト、シシトウなどに、すりゴマを加えて香ばしく炒めている。隠し味のヨーグルトが全体をまろやかに。

ウイグル料理店「シルクロード ムラト」(埼玉県さいたま市)のラグメン(細めん・580円)は、ラム肉や野菜と絡むタレがトマト風味の甘め。後味に辛味がピリッとくる。

香川県で5〜6月に開催された「世界麺フェスタ 2008」実行委員・諏訪輝生さんは、麺の作り方や材料、食感もさることながら、「『主食として毎日食べる』という食習慣まで同じで、まさに讃岐うどんの源流。(イベントでは)麺点師と呼ばれるシェフを招き、現地の味を再現してもらったところ、野菜たっぷりのヘルシー料理として会場随一のにぎわいでした」。延べ23万人が来場したが、ラグメンのブースは大行列を作り、毎日約700食も販売されたという。

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