8月29日から31日の3日間、世界遺産に登録された「富士山」を臨む絶好のロケーションで開催された音楽フェス「SWEET LOVE SHOWER 2014」(通称ラブシャ)。今年はスペースシャワーTVの開局25周年を記念して、5年ぶりに3日間に渡って開催され、約5万5千人が来場。大盛況のうちに幕を閉じた。1996年に日比谷野外大音楽堂でスタートしたラブシャは、通算19回目の開催となる。
今回は総勢57組の豪華アーティストが出演。初日にはきゃりーぱみゅぱみゅやサカナクションなど、邦楽シーンを牽引するアーティストたちが登場。メジャーデビューしたばかりなのにも関わらず、CMソングやドラマ主題歌に次々と抜擢され話題を集めている“ヒップホップ”プログバンド、ゲスの極み乙女。のステージでは、超満員のMt.FUJIステージがダンスフロア化!日本ロック界のレジェンド、矢沢永吉は定番曲「止まらないHa~Ha」を披露し、観客のタオルが頭上を派手に舞った。ヘッドライナーを飾るandymoriがサウンドチェックで登場した瞬間、会場は異様な雰囲気に。小山田の「ありがとう」という言葉でスタートしたライブでは、バンドの歴史を紐解くように全20曲を熱唱。彼らの姿をその目に焼き付けようとする観客の眼差しが印象的であった。
続く2日目は、くるり、Dragon Ash、THE BAWDIESといった実力派ロックバンドに交ざり、山下達郎や岡村靖幸といったベテラン勢も圧巻のパフォーマンスを繰り広げた。山下達郎のステージではちょっとしたサプライズが待ち受けていた…なんと、妻である竹内まりやが登場し、「プラスティック・ラブ」でのデュエットが実現!そして、2日目のヘッドライナー、MAN WITH A MISSIONの熱狂プレイで会場のボルテージは最高潮に。「モウ1匹増エテモイイデスカ?カナリ凶暴ナオオカミガ加ワルケド、ヤレンノカ?」と観衆を煽った直後に、オオカミの面を被ったDragon AshのKjが飛び入り参加。思わぬ展開に会場は割れんばかりの歓声に包まれた。
最終日、大トリを飾ったのは4年半ぶりに復活を果たしたウルフルズだ。「ガッツだぜ!!」や「バンザイ~好きでよかった~」などのヒットナンバーを惜しげも無く披露し、観客からのアンコールに応じ、「いい女」を歌い上げステージを締めくくった。
毎年、ラブシャに参加しているという20代の女性2人組に感想を聞いたところ、「洋楽より邦楽が断然好きなので、ラブシャには毎年来ています。今年はきゃりーぱみゅぱみゅとMAN WITH A MISSIONが最高でした。あっ、あと、初めて生で観たんですけど、矢沢永吉さんのライブにヤラれましたね。矢沢さんが空に語りかけたら雨が止んだんです!」と興奮気味に語ってくれた。もう1人の女性は「なんといってもロケーションが素晴らしいですよね。富士山をバックにライブパフォーマンスが観られるなんて!ゆるーい雰囲気も好きなんですよね」とラブシャに惹かれる理由を熱弁。
「SWEET LOVE SHOWER 2014」の模様は10月17日(金)・18日(土)・19日(日)に3夜連続でスペースシャワーTVにて放送。富士山の麓で開催された“熱くてゆるい”音楽フェスの感動を是非体感してもらいたい!【東京ウォーカー】