イギリスのファストファッションブランド「NEW LOOK」が“日本の着物”をイメージしたジャケットを発売し、爆発的な売れ行きを達成!和食の世界無形文化遺産登録に伴い、農林水産物の輸出額が過去最高の数値を記録…そんなトピックスが相次ぎ、世界中で“和”の文化がブームとなっている。このタイミングで、“和”の心を持った日本人女性の美しさについて、改めてフィーチャーしてみたい。
今回話を聞いたのは、落語会の第一線で活躍している女流落語家、春風亭ぴっかり☆さん。2007年の前座デビュー以来、ほぼ毎日、寄席や落語会に出演し、2011年には二ツ目への昇進を果たした。「笑点 特大号」(BS日テレ)や「噺家が闇夜にコソコソ」(フジテレビ)などのテレビ番組にも出演。今最も勢いのある若手落語家の一人として脚光を浴びる存在だ。池袋一の高さを誇るサンシャイン60ビル(東京・豊島区)の高層階レストランゾーン、スカイレストラン内にある「鮨処 銀座 福助」と「天空の庭 星のなる木」で、和食を味わいながら、“日本人女性の美しさ”を解説してもらった。
まずは“和”の魅力について質問したところ、「気を張らずに、ホッと一息つける雰囲気ですね」と笑顔で答えるぴっかり☆さん。世界の人々からも称賛される日本人女性の美しさについては、「和服や黒髪から醸し出される、しっとりとした艶やかさは日本人ならではだと思います。私のような髪型の女性に言われても、あまり説得力がありませんが(笑)、美しい黒髪が日本人によく合うんですよ!もともと日本人に備わっている精神を思い出すことが、“和”特有の美しさに繋がるのではないでしょうか」と話してくれた。
そんな“和”の心を磨くには、常日頃から“和”の文化に触れ、生活の一部に取り入れるよう心掛けることが重要なんだとか。ぴっかり☆さんによると、「私の場合は、着物を着ている時の立ち振る舞いが染みついているので、洋服を着ていても、ついつい着物と同じような所作になってしまいますね(笑)。芸人の動きなので、日本人女性の正しい立ち振る舞いとはちょっと違うんですけど、それでもご挨拶の仕方であったり、歩き方などは、一通り身についていると思います。1日や2日で身につけられることではないので、普段から意識して、習慣になるまで続けることが大切ですね」とのこと。
つまり、それらが習慣になるには、それなりの時間がかかってしまう…。そこで、気軽に“和”の心に触れられる機会としておすすめしたいのが、料亭などの和食店に行くことだ。最低限の作法は必要だが、和食店であれば“和”の文化をすぐに体験できる。「女性は、和食を食べるとお淑やかになるんですよ。座敷で食事をすると、座り方にも気を配るので、背筋も伸びたりして。お猪口で日本酒をいただく姿も絵になりますよね!フレンチやイタリアンも良いですが、自然と日本人らしさが増す、和食店でのデートも素晴らしいですよ」とぴっかり☆さんも、その魅力を語ってくれた。
“和”の文化に慣れ親しむ方法として、このような提案も。「お休みの日は朝から着物を着て、1日中、着物姿で過ごしてみるのもいいかもしれませんね。着物を着るだけで気分が引き締まるので、定期的に続けていけば、少しずつ上品な立ち振る舞いが身に付いてくると思います。それとカップルなら、着物デートを楽しんでみるというのも良いですね。着物姿で待ち合わせをして、落語などの伝統芸能を楽しんで、最後は和食店で締めくくるというデートプラン…日本人の鏡のようなカップルが完成します(笑)!そんなデートがきっかけで、若い世代にも落語をもっと知ってもらえれば、私としても嬉しい限りです」。
今年でオープン5周年を迎えたスカイレストランでは、これを記念して、同フロアにある6店舗のレストランで、“5年間の感謝の気持ちを込めた特別コース”を発売する(10月31日まで)。コース料金は、5周年にちなんで5555円で統一。築地鮮魚問屋の直営店「鮨処 銀座 福助」(59階)では、天然マグロの中トロやあん肝など、その日に仕入れた新鮮魚介がたっぷり味わえる、本格江戸前鮨特別コースが登場。同店では、インドマグロや本マグロを食べ比べられる「鮨セミナー」を10月21日(火)に開催するので、こちらも是非チェックしてほしい。一方、“伝統×革新”がテーマのオリジナリティ溢れる懐石和食を展開する「天空の庭 星のなる木」では、季節の食材を使った5種類の前菜から、お造り、焼き物、甘味までの全7品が並ぶ特別コースを用意。日本文化に触れるツアーの最後に、これらの和食店で特別なひと時を過ごしてみてはいかがだろうか。【東京ウォーカー】
■春風亭ぴっかり☆
落語家。2006年に春風亭小朝に入門し、2007年に前座デビュー。2011年より二ツ目に昇進し、現在「ぴっかり☆」の高座名で活躍中。同年のNHK新人演芸大賞で決勝進出を果たすなど、実力派として注目されている。ほぼ毎日、寄席や落語会に出演し、「笑点 特大号」(BS日テレ)や「噺家が闇夜にコソコソ」(フジテレビ)などのテレビ番組にも多数出演。