※【その1】の続き
Q:山下さんは舞台が好きだったんですか?
山下:事務所に入る時に、舞台の仕事をやりたいですと伝えてました。今回たまたまオーディションの話をいただいて。このチャンスを逃すわけにはいかないと思って、受けたんです。今は本当に、夢みたいです。観客席で観る側だったのが、逆になるのが不思議で、まだ想像できていないですね。
Q:ミュージカルのどういうところが好き?
山下:歌が入ることによって、芝居だけじゃなく、音楽でも心揺さぶられるというか。普段、話の流れで歌うことなんてないじゃないですか。現実とちょっと違うけど、私を異空間に入り込ませてくれる。映像と違って舞台は生ですしね。
Q:城田さんにとってのミュージカルの魅力は?
城田:ボクはミュージカルを登山に例えているんです。エベレストみたいな山を登る感覚で、いつも頂上目指して。どれだけ苦しくても辛くても、一番上に登った時の達成感っていうのは、どんなものにも変えられない、素晴らしい景色が見れるんですね。それが、ボクにとっては千秋楽のカーテンコール。あのすべてをやりきった、苦しかった、辛かった、やめたかった、でも、できた。ここまでなんとか、みんなと一緒にやって来れた。みんなに対しての感謝、お客さんに対しての感謝が一気に心にあふれてきて。お客さんの拍手の中で感じる達成感っていうのは、最大のエンターテインメントの喜びなんですよ。その達成感の強さ、幸せ度の高さが、ボクをこの世界にとどまらせ続けている理由のひとつです。
Q:大千秋楽は今回、大阪ですね。
城田:その日が彼女にとっての、ターニングポイントになるとボクは思ってます。そこで、「わぁ、すっごい、なんだろこの感覚」って思って、またやりたいと思うか、私に合ってないと思うか。この日決まるんです、絶対に(笑)。
山下:私、10月10日で22歳になるんです。だから本当にいい節目というか。自分にとってのチャレンジだと思っています。
城田:ぜひ最後まで応援していただきたいです。リオちゃん演じるクリスティーヌも、ボクが演じるファントムも。
Q:今回の公演で一番の楽しみは?
山下:舞台に立ってクリスティーヌを生きたときに、どんな感情が生まれるか…どういうふうになっていくんだろうなというのが、すごい楽しみですね。
城田:ボクにとっての楽しみは彼女です。この作品を素晴らしいものに仕上げる中で一番大事なものは、ファントムとクリスティーヌの関係性。だから、ボクにとっては彼女がキーなんです。彼女がいかにクリスティーヌになっていくか。ファントムがクリスティーヌを見ているかのように、山下リオという一人の女優さんを支えていきたい。最終的に千秋楽の日まで無事に。だから今回の公演に関しては、彼女がどこまで化けるかっていうところが一番楽しみ。彼女もクリスティーヌも、ダイヤモンドの原石ですからね。
Q:大阪に来た時に必ず行くところってありますか?
城田:毎年大阪に来ていて、必ず行くのは焼肉屋さんですね。ミュージカルで来ることが多くて、滞在も2週間とか10日とかだから、確実に数回は焼肉屋さんに行きます。京橋、新地、道頓堀とか、けっこういろんなところの焼肉屋さんに連れて行ってもらって。おかげさまで知り合いも増えていくし。カンパニーのみなさんも、よく旅公演をしているから、いろんな場所知ってるんですよ。だから、大阪ではボクはわりとカンパニーのみなさんと数人で行ったり。今回はリオちゃんももちろん連れて行くつもりだけど。
Q:一緒に行かないとクサイよ(笑)。
城田:(笑)先に謝っておくね、もしかしたら、毎日ニンニクの臭いがするかも・・・(笑)。毎日キスシーンがあるから、イヤな思いさせたらごめんね(笑)。でも、彼女に嫌われてもいいから、ボクは舞台を成功させたい、いいものを届けたいってことで、ニンニクを食べます。
山下:そうですね。私も食べます。ニンニク好きですから(笑)。
Q:今回大阪では何をしたいですか?
山下:私、お好み焼きが好きなので、大阪のお好み焼き食べたいですね~。
城田:じゃ行こうや、焼肉とお好み焼き。美味しい焼肉屋さんは、お任せあれ!
【取材・文=ドルフィン・コミュニケーション】