大阪池田で与謝蕪村の屏風など月をテーマにした展覧会

関西ウォーカー

10月11日(土)から11月24日(月)までの期間、大阪・池田市にある逸翁美術館にて「月を愛でる-うつろいと輝きの美」展が開催される。

同展では、古来より多くの芸術家に愛された「月」にまつわる「詠む・描く・飾る・奏でる」をテーマにした作品を展示。見どころは、それぞれの世界で表現された月本来の持つ自然と調和する美しさを感じられる点だ。重要文化財に指定されている「佐竹本三十六歌仙切 藤原高光」や、重要美術品である与謝蕪村の「晩秋遊鹿図屏風」など貴重な作品も多数あり、様々な形で表現された月の魅力を堪能したい。

また11月8日(土)には同美術館のマグノリアホールにて、若手箏奏者として初めて出光音楽賞を受賞した、片岡リサによるコンサートも実施され(要申込)、目や耳で秋の優美な月を楽しむことができる。

さらに隣接する池田文庫では、宝塚歌劇100年の歴史を振り返る「旅するTAKARAZUKA-海外公演・全国ツアーの軌跡」も同時開催される。1938年10月に初めて海外公演を実現した際の、出演者全30名の顔写真を用いたデザインのポスターほか、プログラムや写真など観劇とはまた違う味わいがあり必見。なお宝塚歌劇創始者である小林一三記念館でも、大正時代に動き出した小林一三の海外公演にかける夢に焦点をあてた資料を展示し、“旅公演”という共通のテーマで展覧会が開催されるので、ぜひこの機会に足を運びたい。【関西ウォーカー】

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