第10回世田谷シルク公演「赤い鳥の居る風景」が10月19日(日)まで座・高円寺1で上演中だ。
今作は、日本の不条理劇の第一人者として知られる別役実が、第13回岸田國士戯曲賞を受賞した作品。両親が謎の自殺を遂げ、残された盲目の姉と弟。委員会の男は、両親の死因を調査する。そして姉は、両親が旅行者から借りていた借金を返す決意をするが、静かだった姉弟の生活は、非日常の日常へと足を踏み入れていく。
作品の発表から50年近く経った今でも、黒い大きな影のようなものの存在を見る者に絶妙に伝えてくる。そんな胸に響く作品を是非鑑賞してほしい。【Walkerplus】