奈良県内最大級の文化芸術イベント「奈良県大芸術祭」が、9月1日から11月30日(日)まで開催されている。“奈良の文化を広める場”や、“自分たちの心を表現する場”を作って地域を活性化させようと、2013年まで44年間継続している「奈良県芸術祭」をさらにパワーアップさせたイベントだ。
文化会館、神社仏閣、美術館、博物館など、奈良県内の各地で芸術や文化に関わるさまざまな催しを行い、町全体がお祭りムードに包まれる。3ヶ月間に渡る開催期間も3分の2が過ぎ、残りあと1ヶ月。後半の注目すべき催しを一気に紹介しよう!【関西ウォーカー】
■語り継ぐ ココロとコトバ 大古事記展 五感で味わう、愛と創造の物語 / 10月18日~12月14日(日)
古事記を題材に絵画や文献を多数展示。石上神宮蔵の貴重な国宝「七支刀」も10月25~11月24(祝)の期間、特別に展示する(期間外は複製品を展示)。現代アート作家が古事記からインスピレーションを受けて制作した新作の発表もある。
■天皇皇后両陛下傘寿記念 第66回 正倉院展 / 10月24日~11月12日(水)
約9000点もの貴重品を所蔵している正倉院から、選りすぐりの一品を公開する展覧会。古代の仮面舞踊劇に使われていた面「伎楽面酔胡従(ぎがくめんすいこじゅう)」など、初出展品もある。
■絹谷幸二 元気になる絵画塾 / 11月6日(木)
奈良県出身で、今秋、文化功労者に選出された日本を代表する画家である絹谷幸二氏を講師に迎えた絵画塾。本人による自作解説後、色鉛筆を使った実践の指導も受けられる。参加費は無料(先着150名)。
■第65回 奈良県美術展覧会 / 11月1日(土)~11月7日(金)
通称「県展」として親しまれている美術展覧会。600点を超える入選作品が展示される。
■平城京天平祭・秋2014 / 11月1日(土)~11月9日(日)
平城宮跡を舞台に、春、夏、秋に行われる祭り。 秋は「古代行事の再現」と「花の展示」をテーマに開催される。竹製の“玄武”を装飾した第一次大極殿前の特設ステージでは、ライブや天平文化にまつわるパフォーマンスを披露。 古代行事を再現したイベントや、奈良グルメが並ぶ天平マルシェ、天平時代の衣装体験なども実施!
■悠久の飛鳥 古代から未来へ / 11月15日(土)~11月16日(日)
いけばな草月流奈良県支部と明日香村のコラボイベント。飛鳥の古墳や古寺など歴史的・文化的遺産を舞台に現代生花の展示を繰り広げる。また、地元の特産品や農作物の販売、特設会場での音楽ライブも楽しめる!夕方からは石舞台古墳でプロジェクションマッピングも実施。竹をモチーフにした神秘的な映像が映し出される。
■第34回全国豊かな海づくり大会~やまと~ / 11月15日(土)~11月16日(日)
天皇皇后両陛下を迎え、水産資源の保護や管理や河川の環境保全の大切さを伝えることを目的とした大会。アユの放流行事や、せんとくんが登場するステージを開催。
■奈良・町家の芸術祭はならぁと2014 / 11月7日(金)~11月24日(月)
県内8つのエリア、約50箇所の会場で、歴史的な町家と現代美術が一体化。地域団体、キュレーター、作家が協力して、それぞれのエリアの特性を生かした約70組の現代アートの作品を展示する。また、染物体験のワークショップやフリーマーケットなども開催。
■ならピ!「Nara Piano Friends」 / 11月30日(日)
奈良はピアノ所有率が全国トップクラス。そんな奈良ならではのピアノが主役のコンサート。「半沢直樹」をはじめ、数々のドラマや映画の音楽を手掛けてきた作曲家、服部隆之を音楽監督に迎え、奈良県立ジュニアオーケストラが初のフルオーケストラに挑戦。奈良県大芸術祭のフィナーレを飾る!