10月22日(水)まで、横浜の「ランドマークプラザ」1階フェスティバルスクエアにて、岩手県の名産品を集めた『「灯す。」マーケットいわてin横浜』が開催中だ。
岩手県と言えば、朝の連続ドラマ小説「あまちゃん」(2013年)で三陸海岸が有名となり、新たな観光地としても記憶に新しいが、3年前の東日本大震災の被災地でもある。いま、ようやく復興に向かい多くの企業が事業再開を目指し動き出すも、まだまだ元通りになるにはほど遠い。新地に戻り、これから新たに街を再建しようとしている段階で、復興の灯りを、ひとつひとつ“灯す”という意味で期間限定アンテナショップの短期出店を行っているのだという。
岩手県商工会連合会の菅原宏一さんは「このアンテナショップは、昨年も『横浜赤レンガ倉庫』と『マークイズみなとみらい』で行った企画で、今回のショップも昨年度から準備を進めてきました。なぜ横浜かというと、神奈川県のみなさんへの感謝の気持ちがあるのです。首都圏の方々には、震災の際、復興のためにたくさんの支援をいただきましたが、特に神奈川県の方々からの支援も大きかった。ですから、岩手県の名産品を持ってきて、それを食べてもらいたい。そんな気持ちで、横浜で開催しています」と語った。 “東北”としての物産展は開催も多いが、“岩手”としてのマーケットはあまりみない。菅原さんいわく「岩手にはおいしいものがたくさんあるけれど、東北としてくくられることも多い。震災の被害が大きかった場所でもあるので、岩手にもっと興味を持ってもらい、岩手に来てもらいたいという願いも込めて、岩手だけのアンテナショップにしました」とのこと。
今回の会場である「ランドマークプラザ」では、南部せんべいなどの菓子類や、盛岡冷麺やじゃじゃ麺のセット、沿岸地域の復興関連商品など、岩手県内の食の名産品約350品目の出品が実現。復興支援の感謝の気持ちを、名産品とともに感じてほしいそう。開催期間中は名産品のほか、2000円以上購入でペア宿泊券の抽選プレゼントや、岩手の観光地を紹介したパネルの展示などを行っている。
2015年1月27日(火)~2月16日(月)には、マークイズみなとみらいにて開催する予定だ。