※その1の続き
_竹原ピストルさんといえば弾き語りのイメージが強いかと思いますが、今回のアルバムはバンドサウンドの楽曲が多く、アレンジが本当に素晴らしいと感じました。
竹原:今回のアルバム「BEST BOUT」に関して1番大きな変化であり、1番自分自身これだってしっくりきてるのって、佐藤洋介さんのアレンジなんですよね。本音をいうと1番そこが気に入っていて。やっぱり竹原ピストルは弾き語りだろって気持ちを1番強く持っているのは、僕本人なんですよね。だから、へたな人には楽曲を投げられなかったし、それだったら1人でやるわいっていうことになるのは嫌だったから、ちょっとギャンブル的な部分もあったんですけど、本当にしっくりきたなあと感じてます。せっかくのキャンペーンでこんな事言っちゃうと佐藤洋介のキャンペーンみたいになっちゃうんで、あれですけど(笑)。こんなに色々話しやすくて、自分とのギャップなくイメージ通りに楽曲を仕上げてくれる人と出会えたことはすごく大きいなって思ってます。
_先行配信された「俺のアディダス ~人としての志~」は、「こっそり、松本人志さんへの感謝と、誓いを込めて」とブログにもありました。松本人志監督の映画「さや侍」にもご出演されていますが、松本人志さんへの想いとは?
竹原:関係性としては、こうやって歌詞の中にこっそり入れたりなんかして、ぐらいの関係性なんです。普段、連絡を取ったりもしませんし。でも何でしょうね。。う~んと、、、年間ちっちゃいとこで、それこそ場所も選ばずで、こう200本だ250本だってずーーーーとライブして回ってた時って、こういう風に取材をして頂いてっていうタイミングが、まあ皆無ですよね。そういうチャンスがなかったから、とにかく本数打ってやってれば、どうにか、誰かが目に止めてくれる人がいるんじゃないかと信じてあがき続けて、、そこがモチベーションだったりもして。でもやっぱり運頼みたいなことがらですから、これひょっとして何もならないのかも、、でも暮らしの為には唄わなきゃならん、ライブは減らせない。この本数やんの?って弱気になることが多々あったなかで、ボコン!!!ときた映画のお話なんですよね。だから自分が選んだ活動のスタンスを全肯定してもらえたような、うん、あっやっぱりこういう風にやってれば、見る人は見てくれてるんだなあって。全てを肯定してもらったような感じがありました。あったし、ある種、松本さんによって、これは次の段階、次の次の段階にいって恩返しをしないわけにはいかんぞと。250本ずっと回ってるような活動スタンスをここで終えて、もう一個上に行こうという決心をさせてくださった方ですね。どういう存在かっていったら、、褒められたくてしょーがないんすよ(笑)。やっぱり、うん。褒められたい。何か、どうにかいいとこをみせたいっすよね。おこがましいですけど、自慢して欲しいですし。だから言ったろ!と言わせたいです。もちろん松本さんだけじゃないですけどね。やっぱり続ければ続けるほど、あの人にいいとこ見せなきゃだめだとか、増えていくもんじゃないですか。だからその為にもどうにか頑張りたいですよね。大阪でワンマンライブだっていったって、お客さんが2~3人の時がザラだった時期もあるし。あいつらに絶対いいとこ見せたいっていうもあります。
_「BEST BOUT」を引っ提げた全国47都道府県を巡る全56公演の弾き語りツアーも決定しました。ライブを楽しみにしているファン、そして今回ツアーで初めてライブを観る方へメッセージをお願いします。
竹原:楽しませる為だったら、とにかく手段を選ばない部分はあると思うんです。アンタがおもしれぇって言ってくれるなら、あれもやるし、これもやるし、非常に何でも取り込むタイプだと思うから。なんつーんすかね。声もざらざらしてるし、、うーん、ガガガガガァって曲もあるから、勝手に何かすごく怖い人とか、、ビビられてるパターンが凄く多いんですよとにかく!(笑)。なんかスゴいストイックに見られたりとか(笑)。神経質なとこはあるかもしんないけれど、怖いとか勝手に思われて、あっ普通の人なんですねってパターン多いので、、、例えば、、例えばの例えばですけど、そういうイメージを持ってる方がいらっしゃるとしたら、どうかライブ会場に足を運んで確かめて下さい。めちゃくちゃ優しいですから(笑)」
【取材・文=原 偉大】