地域食材の魅力を発信し国産農林水産物の消費拡大を目指す「フード・アクション・ニッポン」の発表会が10月27日、東京・霞が関の農林水産省で行われた。PR大使は昨年に引き続き、女優の木村佳乃が務めた。
同イベントは、西川公也農林水産相と木村佳乃による、出身地のお土産の披露から始まった。西川農水相は栃木県産の梨「にっこり」を、木村は紀州産の南高梅を使用した干し梅を持参。初めて好きになった果物が梨だという木村は「甘くて、みずみずしくて、とてもおいしい」と感想を伝えた。西川農水相は南高梅の干し梅について「海外旅行などに最適。今日の南高梅が一番おいしい」と語った。木村もよくロケなどに干し梅を持って行き、疲れたときには食べるといい、お互いの名産品にエールを送った。
ロケや個人的な旅行でも、国内のさまざまな地域に出かけるという木村は「食べるのが大好きで、地域の方に勧めていただいた旬の食材を食べます。やはり旬のもの、新鮮なものは味がまったく違います」と語った。北海道はサケにジャガイモ、高知はカツオの叩き、九州は個人的に好きで何度も訪れており、宮崎の地鶏は毎回食べるという。また、愛媛にロケで1ヶ月滞在した際には、大三島のミカンを手が黄色くなるほど食べたと話し会場を沸かせた。真冬の山形で時代劇を撮影したときは、地元ボランティアが芋煮を作ってくれたと、自身が受けた「おもてなし」のエピソードを披露。「私も素晴らしい日本の食文化、観光地の素晴らしさを、心を込めて伝えていきたい」と語った。
「フード・アクション・ニッポン」のキャンペーンは、11月1日(土)からスタート。「日本の食でおもてなし」を掲げ、全国の「おもてなしパートナー」の宿泊施設や飲食店などの利用者を対象としている。アンケートに答えて応募し、当選すると、秋田のきりたんぽセットや、日光のたまり漬け、宮崎マンゴーシフォンクッキーなど、地域産品が贈られる。
また、おもてなしパートナーの、素材地や地域食材取り組みの活動を、閲覧検索できる地図を作成。フード・アクション・ニッポンの公式WEBサイトで公開される予定だ。これらのサイトは英語版も作成し、海外の旅行者にもアピールする。また、実際に地域で活動する様子を、フェイスブックで投稿していく。【東京ウォーカー】