1970年、大阪万博でテーマ館として人々に強い印象を残した太陽の塔。高さ70メートルのその塔はお祭り広場の大屋根から顔を出し、人々を驚かせた。それから44年、取り壊されるはずだった太陽の塔は、いまも万博記念公園にたたずみ、人々を引きつけてやまない。
9/26に発売された「太陽の塔Walker」は、この太陽の塔だけを特集したムック。太陽の塔だけを取り上げた本は過去になかったそう。その出版を記念し、10/28(火)19:30から、大阪・宗右衛門町の「ロフトプラスワンウェスト」で、トークライブ「太陽の塔REBORN!EXPO70から未来へ」が開催された。
出演はフィギュア界の雄、海洋堂の宮脇修一社長と、日本最強の万博グッズ収集家、万博ミュージアムの白井達郎館長。司会は「太陽の塔Walker」の玉置泰紀編集長。いずれもリアルタイムで大阪万博を経験した世代だ。高校生だった白井館長は30回、中学生だった宮脇社長は33回万博を訪れたという。それぞれ万博や太陽の塔への思い入れは人一倍。宮脇社長は万博当時、太陽の塔の中で展示されていた「生命の樹」を2メートルの高さで再現したエピソードを披露。巨大な投光器を10数機設置し、写真を撮りまくったとか。万博ミュージアムを運営する白井館長は、今回「太陽の塔Walker」に掲載したグッズの秘話や、手塚治虫が描いた万博怪獣エキスポラの話を語った。いずれもほかでは聞けない話だけに、参加者は熱心に耳を傾けたり、二人のおもしろトークに爆笑したり、会場は大いに沸いた。
続く第2部では宮脇社長が海洋堂が作る次の「太陽の塔フィギュア」について語り、第3部では雑誌には大人の事情で掲載できなかった、白井館長の画像コレクションも披露され、万博フリークによる濃くて熱いトークライブが終了した。
なお第1部のトークはUstreamのアーカイブでも見ることができる。また、このイベントの模様や、「太陽の塔Walker」玉置編集長のインタビューは11/6(木)の「おはよう朝日です」(ABC)の中で放送される予定。
(取材・文・撮影=鳴川和代)