今が旬!伊勢で味わう“天然”たい焼きとは?

東海ウォーカー

三重県・伊勢市駅の程近くにある、創業約60年の老舗たい焼き専門店、日吉屋。同店では、1つの型で1匹ずつしか焼けない一丁(一本)焼で作られるたい焼きを販売。熱が通りやすい重さ1.8キロもある型で焼き上げた同店のたい焼きは、たい焼き好きの間で“天然物”と呼ばれている。“養殖物”と呼ばれる大きな鉄板で同時にたくさん焼き上げる製法と比べて効率が悪いため、今ではあまり見かけなくなった製法だ。生地が薄いのが特徴で、パリッとした食感や香ばしさが楽しめる。

驚くことに、同店のメニューは「粒あん」(140円)の1種類のみ。あん、生地ともに添加物はいっさい使用せず、北海道産の小豆を厳選して使っている。さらに、最高のたい焼きを食べてほしいとの店主の思いから、小豆が旬を迎える10~3月しか営業しないというこだわりようだ。薄いパリッとした皮の中に、コクのあるつぶあんがぎっしりと詰まっており、ひと口かじれば普段食べている“養殖物”との違いが実感できるはずだ。

繁華街から離れた住宅地の中にありながら、たい焼き好きが1度は訪れてみたいと口をそろえる店。マニアもうなる、ここでしか味わえない旬の“天然物”の味を堪能してみてはいかがだろうか。【東海ウォーカー】

※「Walker47」三重県伊勢市中心街エリア地域編集長の記事から一部抜粋、再構成したものです

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