横浜発アコースティックユニット「サンドクロック」がデビューする。神奈川出身の滝田 周(Key&Vo.)と、大阪出身の永田佳之(Gt&Vo.)からなる2人組アコースティックユニットだ。「THEイナズマ戦隊」のライブのサポートなどで腕を磨いてきた彼ら。11年に結成後、伊勢佐木町の旧松坂屋前にて路上ライブを行っていた。12年11月には、島村楽器主催のバンドコンテスト「HOTLINE 2012」で神奈川県代表として全国グランプリを獲得、イベントやライブで精力的に活動の幅を広げ、14年12月3日(水)に初の全国発売のミニアルバム「LOG」を発売する。
そのアルバム「LOG」リリース前の11月14・15日に、渋谷のライブハウスにて“お披露目ワンマンライブ”が行われた。路上時代からのファンも多く駆けつけ、会場には穏やかな空気が漂っていた。サンドクロックは、2人それぞれが曲を書くため「LOG」に入っている曲もソロのものが多い。1曲目に披露した「The Fish Story~ノンフィクションな日々に囚われた人生~」はキーボードの滝田が作詞作曲、3曲目の「80歳になったら盆栽を極める」はギターの永田が担当と、ベースの楽器が違えば曲調もさまざま。声質は似ているが、別のアーティストの曲を1つのライブで聴いているような贅沢な気分を味わえる。
ファンにはおなじみの楽曲が並ぶなか、新曲「ヘラヘラ」「ピリオド」では、「新曲です」と2人が伝えると「待ってました!」と観客から指笛も鳴るほど盛り上がった。ミディアムナンバー「Mr. Rainyman」は、路上ライブをしている際に雨が降ってきた時にできた曲だとMCで話す一幕も。結成当時から歌っている「1+1」では、観客の大きな手拍子でフィニッシュ。彼らの結成当時からデビューまでの3年半を表したようなライブだった。どの曲もこぶしを突き上げるような激しいものではないが、個性的でキャッチーなのが印象的。耳にも残りやすいポップスなので、「ゆず」や「スキマスイッチ」のように初めてでも聴きやすさがある。一度、聴いてみてはいかがだろうか。
15年3月25日(水)には、「shibuya duo MUSIC EXCHANGE」でワンマンライブも決定。
横浜緑ヶ丘高校出身の滝田と、大阪出身だが音楽の活動は横浜を中心にしてきた永田。2人に、今後について聞くと「今後は、ジモト横浜でも活動を増やしていきたい。横浜スタジアムでの始球式をやってみたいですね。肩作っときます!(笑)」とも語った。